フランス出張記

  2/11〜

  今回はお仕事2日と言う結構気楽な出張であったが、初めて全日程一人で行動すると言う事で実は緊張していたのであった。空港で迷う事は無いか?ホテルが遠いが、無事つけるのか・・等々行く前から心配して飛行機の中で脂汗をかいていたのであった。(^_^;

 しかし昨日も書いたが、日本の団体さんの行動は目に余る物があった。いつまでも喋り続けるおばさん、うろうろと歩き回る親父、寝てるのにフラッシュを焚いて写真を取る女子大生?等々・・う〜む(-_-;

 さて、パリの空港について、迷う事無く入国もパス。やはり周りが日本人ばかりなので落ち着いて行動出来た様な気がする。で、タクシーに乗ってホテルへ。このタクシーの運転手がウーピー・ゴールドバーグの様な割腹の良い黒人のお姉ちゃんで(多分まだ若い人だと思う)、ホテルの場所がわからなかったんだけど、途中で何回も車を降りて周りの人に場所を聞きまくってくれて、なんとかホテルに付いた。俺も途中は無事つけるか不安になったけど、一生懸命やってくれたので嬉しかったなあ。でも小銭持ってなかったのでチップをあげられなかったんだよな〜。。ごめんね〜(^_^;

 ホテルはまあ、普通の田舎のホテル(家族で経営してる様な所)。でもホテルのおじさんの一人がなんと日本語が喋れるのでビックリ!しかもすごい流暢なんす。外人が喋る日本語、って言う感じじゃ無く、日本人が喋ってる様。どこで習ったんですか?と聞いたら昔日本人と一緒に働いていたそうな。いや〜、日本語が通じると安心するねえ。ちなみにこのおじさんには宅配ピザを取って貰ったり、faxを送って貰ったりと色々とお世話になった。

 さて次の朝、ホテルの朝食は質素で焼いたパンとコーヒー、ジュース、ヨーグルトのみ。ドイツだとこれに生ハムや茹で卵なんか付いた所もあったけど、ヨーロッパの人って朝昼食は質素よね。
 朝は向こうの会社の人に迎えに来て貰って会社へ。昼飯も奢って貰った。フランスの人はドイツの人より親切な人が多い様な気がするなあ・・とりあえずフランス人の方がニッコリ微笑んでくれる人が多いみたいだし。あと、ドイツだと喋ってても怒られてる気がして、やはりフランス語とドイツ語の発音の差も大きい気がする。と言う訳でドイツよりはフランスの方がいいかも。

 2/14 
 ・・と言う訳で仕事も無事終わり、いよいよパリへ。
 今日の宿はパリに取って貰ったので、朝今までの宿をチェックアウト。一泊180フラン(約4千円位)とやけに安かった。ちなみに2つ星だった(フランスのホテルは1〜4つ星でクラス分けされている)。

  近くの駅からエッフェル塔行きの電車に乗った。この電車はRERと言う近郊とパリを結ぶ路線で、2階建て車両で眺め良好。パリまで約1時間、料金は700円位だった。切符は窓口で買う様になっているので、”エッフェルタワー!”と言いながら、両手で塔のジェスチャーをした所なんとか通じた様だ。(^_^;電車は約1時間、一人で乗っているとなんか”ヨーロッパの車窓より”って感じ。(^_^;

 電車から降りたらいきなり爆竹の音!すぐ近くで爆発した様でキーンと耳鳴りが・・今日はなんかメーデー?がある様でプラカードを下げた人々が爆竹やラッパを吹き鳴らしつつ練り歩いてエッフェル塔に終結しているではないか!しかも数え切れない程の観光バスに乗ってどんどん集まって来ている・・酒を飲んでい
る様な赤ら顔の親父も多いし。。

 う〜む、えらい所に来てしまった・・と思いつつ人込みをかきわけなんとか脱出した。エッフェル塔の下までは行ったんだけど、結局登らなかった。高い所は恐いし〜(^_^; 旅行鞄も持ってたので、とてもこれを持って登る気にはなれなかったッス。ちなみに20世紀まであと何日、みたいな表示がされていた。
エッフェル塔

 まずはホテルにたどり着いてチェックインして荷物を置こう!と思い歩くが、なかなか見つからず、やっと着いた時には疲労と緊張で全身汗だらけ。ホテルは凱旋門の近くにあった。

 このホテルがまた凄くて料金が一般料金で1700フラン(約3万5千円)もする。(俺の場合は相手の会社の特約で取ってくれたので980フランだったけど)部屋も豪華だし、シャンプーやドライヤーまでセットされているし(ヨーロッパのホテルって、普通置いて無いんだよね〜)。さすが4つ星のホテル!

 こんな部屋に泊まって良いのかしら・・?とふと会社からホントにお金が出るのか不安になった。まあ、自分で選んだ訳じゃ無いからしょうがないよね(^_^;
 
 一息ついてから早速パリ見物に出かけた。まずは凱旋門へ。凱旋門の周りは道路で囲まれていて行けないので、地下通路から行く。地上への上がり口で入場券(600円位)を買う。上に出ると誰かの霊を奉っている花輪とたき火があった。

 息が切れる螺旋階段を上って行くと凱旋門建設時の様子を展示してある展示場に出る。出来た時には周りには何も無かった事がわかる。そこから上にあがると凱旋門の屋上に出る。ここからパリが見渡せる。う〜ん、なかなか見事な景観よのう・・夜景だったらもっと奇麗なんだろうな。
凱旋門からシャンゼリゼを望む
 凱旋門を降りてシャンゼリゼ通りを歩く。う〜ん、これがシャンゼリゼか〜とちょっと感動。なんか完全にお上りさん状態。喉が乾いたのでマックに入る。やっぱりなんか知ってるメニューがあると思うと安心なのよね(^_^; パリのマックは周りの風景にマッチする様にと黒地にmマークの看板だった。バーガーキングもそう。ハンバーガーの大きさは日本並み、でもコーラは500CCのビッグサイズじゃった。(ちなみにこの店は異様に混んでいた。観光客の心理は一緒なのかもね(^_^;)

 あと気になる事2つ。町のあちこちで周囲の目もはばからずキスしているカップルが沢山いるぞ!う〜ん、なんつーか。まあ日本人がやるとやらしい感じがするが(電車の中とかでやってるバカが時々いるが)、フランス人だとなんか似合うんだよなあ、だから許す。(^_^; それと信号無視が非常に多い!信号が赤でもわずかの車の流れの隙間を見つけてムリヤリ渡るので、ギリギリの間隔ですり抜けて行く車・・何故そこまで急がにゃならんの?って感じ。あれで跳ねられたらアホやな〜と思った。”生きようが死のうが自分の責任”って事か?

 通りを歩いて行くとじき商店街を抜け、両側が公園になって来る。その先がコンコルド広場〜チュイルリー庭園〜ルーブル美術館と続いている。公園にはぶらぶらしている人が沢山いる。パリの人はこうやって休日を過ごすのか・・日本人には退屈でガマン出来ないかも。

 ルーブル美術館は今エジプト展をやっているとの事だが、見て回るのが大変そうなのでとりあえずパス。建物だけ見てきた。この建物はルーブル宮と言うだけあって昔は貴族の宮殿だったのだろうか・・と思って見ると貴族って凄い贅沢をしてたんだなあと思った。
ルーブル美術館
 次にオペラ座とその周辺に行く。とりあえず面白い物は・・無かった。ここらへんには高級部ブテイック、日本語が通じる免税店、サッポロラーメン等がある。あちこちに日本語が書いてあるッス。マドレーヌ寺院と言うのがあったがお菓子のマドレーヌの発祥の地らしい。ホントだろうか?

 ちなみに日本人がここらへんはかなり多く、普通外国で日本人に会うと気安く話し掛けたくなったりするけど、ここでは逆に避けたくなる程。(^_^; 

 その後セーヌ川の中州のシテ島へ。ここにかかるポンヌフ橋は映画「ポンヌフの恋人」の舞台となった所で、ちょっと個人的に来てみたかったのだ。確かにこの橋だなあ・・ちょっと感動。でも余りに大勢の人が通っていて映画の時みたいな(確か映画の設定では工事中で封鎖されていた橋に住み着いたので人通りがまったく無かった)雰囲気では無かった。まあ、名所なんてそんなもんか・・

 今日はバレンタインデーだったので隣の橋の上ではお祝いの祭りをやっていてハート型の風船が橋を埋め尽くしていて、なかなか奇麗。その橋の横にはノートルダム寺院、ここの塔は奇麗だね〜 ちなみにこの島にはマリーアントワネットが処刑まで過ごした監獄も有る。こわ・・
ノートルダム寺院〜パリ・シテ島
 このシテ島を囲むセーヌ川の岸辺には沢山の土産物屋や絵葉書等を売っているスタンドが沢山あってなかなか面白い。またセーヌ川の辺を歩いているとなんかこうゆったりした気持ちになって来る。遊覧船も通るし、橋からの景色は奇麗だし・・結構気に入ったッス。やっぱり都市には川が流れていないとね・・とふと思ったりした。それにパリは芸術の都と言うけど、確かに夕日の落ちるパリの街はすごく奇麗だし、町中が文化遺産の様な物だし、セーヌ川も流れているし等、やはり芸術家が輩出する条件は揃ってるなあ、とふと思えるのであった。

 その後ラーメン屋でラーメンを食べようと決めていたので、サッポロラーメンでスタミナラーメンを食った(^_^; 値段も千円位とまあまあで結構美味い。満足〜!でも日本のスタミナラーメンは味噌味でニンニクをたっぷり効かせた具がのって仕上げに生卵が乗っている様な奴だけど、ここのは醤油味でチンジャオロースが乗っていただけなので違う物の様な気がする・・(^_^; もしかしたら中国系の人がやってる店なのかもしれない。ネギも東京ネギは入手できないのか、まがいものの変なネギの様な物がのってたし。次来た時はもう一軒有るラーメン屋、ヒグマラーメンで食ってみよう。

 ちなみにやはり客は日本人が圧倒的に多く、”お前ら!たまに外国に来たんだから、ラーメン食ってないで本場のフランス料理でも食え!”とも思うが、そう言う自分もラーメンを食うと安心するのであった・・(^_^;

 街を歩いているとローラースケートをする若者が目につく。かなり流行っている様だ。それにあちこちで鉄板で栗を焼いて売っていて、これも名物の様だ。日本の様な石で焼く甘栗じゃ無くて直にフライパンの様な物で焼いてるので近くを通る時に跳ねて飛んで来るんじゃ無いかとちょっとビビった。(^_^;

 ラーメン食ってもう夜7時。暗くなって来たので、慌ててホテルまで戻って来たが結局帰りついたのは8時。歩き過ぎて足の皮がむけて痛い・・近くの店で缶ビール買って、風呂入ってからキュ〜ッと一杯!く〜っ、美味いっ!やっぱ日本人にはカフェよりもこれですなあ。(^_^;(ちなみに後で地図を見ると10キロ位歩いていた)

 2/15
  この日は凱旋門の近くでサギに遭遇した!う〜む、貴重な経験じゃ。
  サギの手口はこう。ぼろい車で近づいて話し掛けてくる。”私はイタリア人でバレンチノのデザイナー。パリでショーがあったのだが、昨日の夜飲みすぎて帰りのガソリン代が無くなってしまったのでお金を貸してくれないか・・” 実はこの手口、地球の歩き方と言うガイドブックに同じ内容が書いてあって、事前に読んでたので、サギだとすぐに気がついた。"NO!NO!"と言ってすぐその場を離れた。いや〜、危ない危ない(-_-;

  お昼にホテルをチェックアウトした後、カバンを持って歩き回るのも嫌だし足も痛かったので、又マックで(今度は違う場所のマック)お茶して(^_^; 空港へ行った。ここでは前に迷った事が有るだけに、今回は騙されないぞ!って感じで余裕。ここには常設のJALカウンターが無いので、前に乗り換えで着いた時には”JALが無い!”と慌ててしまったのだった。(^_^; 今回はチェックイン時間間近になるとJALの人が現れるのを知っていたのでゆっくりと待った。

 しかしここにも魔の手が・・なんか黒人のデカイおばさん集団が俺の横に座って来た!しかもどんどん人数が増えて来たし、こいつら又態度が超デカイ!ったくおばさんって奴あどこでも一緒じゃのう・・と思いつつ、他の席に移動。

 こうして数々の困難を乗り越え、帰ってまいりました!(^_^;

  戻る