SUNPAK REMOTE LITE II



 デジカメの多くは外部フラッシュのシンクロターミナルを持っていないが、フラッシュに同期して光ってくれる外部ストロボ(スレーブ・ストロボ)が使え る。本体内蔵ストロボで写真は撮れるのだが、色合いが地味になったり、周囲が暗くなり被写体だけ妙に明るくなり、いわゆるフラッシュを焚いたっぽい画像に なってしまう事が多い。外部ストロボを使えば遠くの被写体でも照らす事も出来るし、天井を向けて光らせればバウンズ照明と言って上部からのライティングで 自然な感じの照明とす る事も出来る(お日様の日の当たり方と同じ方向なので自然に見える)。

 以前同様の物でヒカル小町3と言う物を使っていたが、これは最近主流になって来たプリ発光タイプのデジカメでは使えなかった。プリ発光と言うのはフラッ シュ撮影の直前にフラッシュを予備発光させその反射光を測光する方式。目で見た感じでは一回しか光って無い様に見えても、実は2回光ってるのが多い (ちなみに、赤目防止とも違う)。このプリ発光に同期して光ってしまうのである。で、ずっと使えずに居たんだけど、今 回プリ発光に対応したフラッシュを購入してみた。ヒカル小町Diと言うタイプも対応しているのだが、今回は違うメーカーの物を購入してみた。

購入したのはSUNPAK REMOTE LITE IIと言う物。単三を二本使用し、SWを切り替える事でプリ発光を無視し、本発光に同調する。ノーマルフラッシュとプリ発光タイプ、 どちらのタイプのデジカメでも使用可能。ガイドナンバー12。 外観は普通のフラッシュぽい。カメラブラケットが付属しており、カメラ本体と一緒に固定も可能だ。単体で手持ちで使えばバウンズ照明にも使える。ヒカル小 町よりは高級感がある。ライト部の透明カバーには黄色の色が入っている。今回こちらを購入したのはヒカル小町Diとガイドナンバーがさほど違わない (DiはGN13)割に千円程度こちらが安かった事と、対応デジカメが詳細にメーカーHPで明記されている等、信頼出来そ うだった事等々…の理由による。通販だと2980円なんて所もあったが、今回はヨドバシで会社帰りに4170円+ポイント10%で購入した。送 料を考えると大差無いかと。
http://www.sunpak.jp/products/remote/main.html

手持ちのデジカメ4台で外部フラッシュによるバウンズ照明有無で撮影をしてみた。右側がフラッシュ有りです。WBは全てAutoです。


CASIO QV-3500EX (Normal) F2.0, 1/60s

EPSON L-500V (Pre) F2.8, 1/32s

KONICAMINOLTA Dimage Z1 (Pre) F2.8, 1/40s

Panasonic DMC-FX1 (Pre) F2.8, 1/60s

 機種により効果の大小はあるが、全般的に右側の方(バウンズ有り)が、周囲の光量落ちが少なく、色も鮮やかに写っている。機種毎ではQV-3500はバ ウンズ無しではかなりの寒色系だが、色が良く出る様になった。L-500VとZ1はWBは大差無いが、周囲の光量落ちが減り、フラッシュを焚いて撮った雰 囲気が減っている。FX1が一番差が少なかった。QVのみプレ発光無しで、他は有りだったがSWを切り替える事でどの機種でも正常に機能する事を確認出来 た。本当はバウンズ照明にはやや光量が不足していると思われる。以前使っていたヒカル小町3はガイドナンバー16だったのでバウンズ効果もかなり有った が、今回の物は12なので効果が少ないのかもしれない。まあある程度の効果はあるし、どのデジカメでも使用出来たので満足しています。室内で撮影する事が 多い方にお 勧めです。

 あと今回同じ被写体で比較して機種毎のシャッター速度の違いが判った。QV3500は一番明るいレンズでCCDの1画素辺り面積も大きいからか、シャッ ター速度 は1/60sと一番早い。F2.8の同じ明るさのレンズだと、FX1(1/60s) > Dimage Z1(1/40s) > L-500V(1/32s)の順にシャッター速度が遅くなる。ここらへんはISO感度や、CCDの特性の影響(基本的に小サイズ画素面積のCCD程、感度 が低い)、それとフラッシュ時光量差等の影響が有ると思われる。
 ワンフェスでなんとなくL-500Vはシャッター速度が遅い気がしたが、それが裏付けられた形となった。フラッシュ有りでの差だが、フラッシュ無しでも 基本的に同じ傾向だと思う。明るい所では差は出ないが、暗い所では差が出そうだ。FX1はシャッター速度も速くて手ブレ防止も付いているので、暗所でも失 敗が少ないデジカメの様です。

<参考ページ>
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/stapa/2920.html
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/stapa/19458.html