CASIO QV-2400UX 



 またまた古い機種を買ってしまいました。
 物はCASIO QV-2400UX。211万画素、3倍ズーム、回転レンズの機種。元も同社のQV-10でデジカメの面白さにハマッた私としては、回転レンズの面白さに ちょっとこだわりがある訳で、発売当初前身モデルのQV-2300UXを2000年の10月頃に欲しくなり、日記にも書いております。実際店頭でも試用し て見て結構使いやすいと思った覚えがあります。ただスタイルと画質が今一っぽかったので結局買わなかったんですよね。

 回転レンズの便利さは使った人しか判らないと思いますが、目線にカメラを持ってこなくても良いのがいいですね。そうすると普通のカメラと被写体の見え方 が違うので、それが嫌な人もいるみたいですが。あとは自分撮りとか、高い位置や低い位置からの撮影が出来る事でしょうか。QV-10はこうした回転レンズ の便利さと、撮ってすぐ見れる液晶モニターが絶妙にマッチして新しいデジタルガジェットとして一世を風靡しました。今思うと本体で見る限り写りは結構良い し、96枚撮影出来る、レスポンスや操作性も今の下手なデジカメより結構良かったんですよねえ。。
 デジカメってこんなに面白いのか、と世の中に訴求したのですが現在では大抵のデジカメは普通のカメラと同じ様なデザインの物が殆どです。回転レンズの本 家CASIOも現在回転レンズ機は出しておりませんが、決して回転レンズ=売れないでは無いと思います。EXILIMの技術を使ってカッコいいスリム&大 画面の回転レンズ機を作れば売れると思うんですけどねえ…

 今回購入したQV-2400UXですが、基本構成はQV-10と同じですが、加えて3倍ズーム+211万画素+CFカードとパワーアップしています。そ れに伴いガタイも大きくなりQV-10のシンプルさが無くなったのはちと残念ですが… biddersオークションをなんとなく見ていたら格安の出品を発 見し衝動買いしてしまいました。\5201+送料\700=\5901で購入です。32MのCFカード付きです。到着までしばし待つのじゃ…

<到着>
 到着した物は結構使い込まれていてあちこちに小キズがあります。安かったんでしょうがないですが、この点は少々残念でした。しかし、久しぶりに触った回 転レンズデジカメの感触に「これ よ、これ!」と感じましたね〜。
 この手のデジカメは胸の辺りでカメラを構えるのが基準で、加えてローアングルから、ハイアングルまで無理なく撮影する事が出来ます。バリアングル液晶も 似たような自由度はありますが、シャッターを押す手はレンズと同じ方向を向いていないといけないので、回転レンズほど自然に使えない…、はっきり言ってバ リアングル液晶は使いづらいと思います。一応ハイ、ロー撮影時はこんな感じになります。もちろん自分撮りも出来ます。
 あと、電源SWとPLAY/RECのスライドスイッチはQV-10の操作系と同じなのですが、これはやはり使いやすいですね。ただ、ズームレンズの繰り 出し時間が掛かるので撮影開始まで3秒ほど待たされます。QV-3000ではストロボONでの起動は凄く遅かった(7〜8秒位?)のですが、この機種はそ れほどでも無い様です。あと、ストロボ発光はプリ発光の無いタイプで、手持ちのヒカル小町3が使えました。


ハイアングル撮影とローアングル撮影

自分撮りと、操作部のアップ

 撮影メニューの形態は同じ時期のQV-3500とほぼ同じで、BESTショットや詳細なモード保持設定、液晶表示の罫線表示ももちろんあります。細かい 所まで設定出来ます。一応絞り優先、シャッター速度優先撮影が可能です。ただ絞りはF2.8とF5.6の2種類しか無いですが… QV-3000等ではあ る十字キーが無いのは不便です。上面の+-キーと液晶下のキーで十字キーの代わりをするのはちょっと無理があります。あとSHIFTキーを押す事でプログ ラム、測光方式、ホワイトバランスの選択に即時性を持たせています。

 

 こうやってみると回転レンズのデジカメは作りようで十分売れると思うんですけどね。レンズユニットはDimageX等の屈曲式で起動時間の短い物にし て、電池はリチウム、液晶モニターを2.5inchで… CASIOさん、こういうモデルを作ってくれませんかねえ?

<まとめ>

 気に入った所…回転レンズ、操作性。
 不満点…起動の遅さ、大きさ。
 回転レンズの便利さは認めるが、現代のレベルからするとサイズも含め完成度自体が一時代前。是非新型の回転レンズ機をCASIOで作って欲しい。
追記(11/3)…東京モーターショーへ持っていって撮影して見まし た。右手でグリップを握り、親指で撮りたい時に電源オン、オフ出来る操作性はやはり良いです。でもレンズカバーを一々外すのは面倒なので結局外しっぱなし に。電源オンの後のズームレンズの繰り出し時間が撮影のテンポを削ぎます。あとフラッシュを焚いた後の充電時間が長いですね〜。。考えてみるとQV-10 はレンズカバーもズームレンズもフラッシュも無かったからなあ。なんか後から強化された所は全部ダメ?(^^;