CASIO QV-10






 96年7月、横浜ビックカメラで購入。最初に買ったデジカメ。
 このQV-10はエポックメイキングなデジカメでCDプレイヤーにおけるD-50(最初のポータブルCD)みたいな物だったと思う。これを使ってデジカメの楽しさを体験してハマった人も多いだろう。かく言う私もだが・・・

 画素的には27万画素、画質もはっきり言って悪いが回転レンズと相まって気軽に楽しく撮影出来る事が嬉しかった。更に撮った画像はすぐにその場で見られるのが楽しさに拍車を掛けた。それまでのカメラメーカーの作るデジカメは撮影性能に重点を置いていて、その割には普通の写真には全く及ばない画像しか撮れないので、全然流行っていなかったが、QV-10なら使う楽しさが画質の悪さも許してしまう、そんな所があった。このカメラ以降殆どのデジカメは液晶画面付きになっていった。

 当時カメラメーカーの中には”あんな画質の悪いデジカメを出しやがって”とやっかみ半分の批判の声もあった様だが、結果的にデジカメ市場がこれほど早く立ち上がったのはQV-10の人気の影響が大きかったと思う。そのおかげで大画素CCDの開発も早く進んだのでは無いか?カメラメーカーにに出来無かった事をカシオは成し遂げてくれた、そう考えると逆にカメラメーカーはカシオに足を向けて寝れないと思うが(^^;

 BODYのチープさも逆に微妙なHOBBY感覚があって良かったと思う。私も起動画面に自分&奥さんの写真+電話番号等を入れた画像が出る様にしたり、使用方法を書いた透明シールを貼ったりした。こうやって愛着が沸いていく。操作も非常にしやすい機種であった。右手で電源ON、録画か再生を選択し、シャッターを押すだけ。左手でレンズの向きを決める。回転レンズの機種の場合顔の位置にカメラを持ってこなくても良いので、腰貯め撮りを良くしていた。

 NET上でもQV-10 FAQに代表される愛用者のQV-10情報で盛り上がった。転送ソフトもQVEXEと言うフリーソフトを使わせて頂いた。当時はカシオは独自画像FILE形式のCAMの画像情報を公開しなかったので、フリーソフト作者からは批判されたが、QV NETと言う情報ページで個人ページもリンクしたりしているので、ユーザーを大事にしている会社だと思う。

 なお、後からレイノックスの望遠、広角レンズセットを買ったが、デカイので殆ど使わなかった。

 今でも記念として保管してあります。画像サンプルを一枚載せておきます。実家で撮ったカボチャの写真)(^^;
 
 


戻る