【Technics SL-P770】

’87年製テクニクス製CDプレイヤー。長岡鉄男のダイナミックテスト大賞部門賞受賞機種。18bit 4DAC。CLASS AA回路。デジタル出力有り。評価によるとデジタル臭さをまったく感じさせない、クラシックに向いたプレイヤーとの事。今回500円で落札したのだがその後メールが来て梱包時に誤って高い所から落としてしまったとの事で捨てる位ならと送料のみでタダで頂いた。ありがたや〜(^^;
 到着し状態確認。トレイの出入りや表示は問題無いがかなり音飛びが発生する。一辺に2〜3分飛んだり、別の曲に飛んだりする。やはり落下の影響だろうか・・・ でもまずはピックアップ清掃から・・・と言う事で分解してみました。

上蓋を外した所。上蓋は鳴き止め加工してある。底面は2重底と結構しっかり作ってある。この状態でピックアップレンズを清掃してCDを掛けても音飛びは直らなかった。底面に移動時にピックアップをロックするスイッチがあるが、これはロックされていなかった。
次にサーボ回路の可変抵抗を調整してみる。メイン基盤は回路別にSERVO系、AUDIO系、POWER系等の名前が印刷してあるので判りやすい。音を聴きながら6個ある可変抵抗を回して変化を見る。変化は見られたが、音飛びは直らず。
これがDAのチップ。BBの4DAC。
落下させたと言う事だったので一応駆動系を外して壊れている所が無いかチェックするが特に問題は無し。ピックアップはリニアモーター制御で高速な曲だしが可能だ。ピックアップ部はスプリングやゴムでフローティングされている。プラスチックや樹脂部品が多いがピックアップ部はアルミダイキャストで結構しっかりした作りである。ピックアップ部横にも可変抵抗があったのでこれを少し動かして再度組み立てた所、音飛びが無くなった。もしかしたら一度メカ部を外して再組みした事も効いてるのかもしれない。
終了してチェックしている所。この機種はCDには珍しくレベルメーターが付いており結構見た目が楽しい。

調整したのみで直ってしまったので、聴き比べ。ソニーの222ESDとヘッドホンで試聴比較してみました。SONYの方は低音のBASS BOOSTを入れた様な音がしますなあ・・・ 妙な響きが付くと言うか。こちらの方が自然に聞こえます。いや〜、今回はラッキーでした!(^^;v あと一応CD-RWは確認しましたが再生不可でした。
ちなみにテクニクス関係のオーディオ機器はこちらのHPが詳しいです。