OLYMPUS E-300



 オリンパスのフォーサーズ・システム採用の一眼レフデジカメ、E-300を購入。オークションで偶然見つけ、コンパクトデジカメ並 の値段に思わずポチッとな!してしまいました…

http://www.olympus-esystem.jp/products/e300/index.html

 このE-300、去年の12月に発売されたのだが、余り人気が無 かった。理由としては、以下が考えられる。
  1. Webサイトで見るとコンパクトで小さそうだが、実は結構大きい。
  2.  一眼レフ=ペンタプリズムと観念のある人たちにウケが悪かった?
  3.  一眼レフタイプとしてはCCDサイズが小さい為、画質面で不利。(一般的なAPSサイズ比、4/3inch CCDを採用している)
  4.  高感度時のノイズが多い
  5.  レンズマウントが新規の為過去のレンズ資産が使えない。
 その為少し前から値段が非常に下がっており、現在新品でもレンズキットで5.5万円で購入出来るお得な機種である。 特徴的なフラットなデザインは、一眼レフのミラー機構をサイドスイングミラーと言う独自の機構を採用してペンタプリズム部 の出っ張りを廃止し実現している。個人的にはこのデザインは好みである。
 機能的な特長としては、フォーサーズシステム(*下記参照)を採用、レンズ交換式カメラの問題であるCCD面のゴミ付着をフィルターの超音波振動により ふるい落とすダストリダクションシステムの採用等がある。

 
先日D50を購入したばかりなので買うつもりは無かったのだが、 オークションで新品同様品が出品されており見つけてしまったのが運の尽き(^^; 現在価格も4万ちょっと。終了時間も昼の3時。「これって、昔CP-600QV-3000EXを 買った値段と殆ど同じだよな。この値段で一眼レフデジカメが買えるのか、安くなったもんだなあ…」と思いつつ、 とりあえず少しプラスして入札しておいたら、そのまま落札してしまいました…

<フォーサーズシステム>
デジタル一眼レフの新基準となるべく設立された規格。
4/3inchサイズのCCDを使い、各メーカー共通のレンズマウントとする事で、コンパクトなデジタル一眼レフカメラを実現しレンズも共通で使える様に する。賛同企業はオリンパス、松下電器、コダック、富士フィルム、シグマ等

http://www.four-thirds.org/jp/index_01.htm

オリンパスの場合、フィルム一眼レフのOMシリーズは既に撤退していたので乗り換えやすかったと言う背景はありそう。

<到着>
 
出品者の方のご好意で送料も無料にして頂いた。届いた状態はキズも無く良い状態。出品者の方は60代の方でした。(ヨドバシとかに行く と、カメラ売場には年輩の方が多い気がする…) 第一印象は、ボディは高級感があってコンパクトと感じた。ただAF合焦速度等、反応の早さはD50 にちょっと劣る感じがした。

<長所>

  1. 外観と質感は満足度高い。ペンタプリズムの無いデザイン はコンパクトだし、余り一眼レフしたデザインは好きでは無いので…  ボディの塗装もザラザラした高級感ある上級機種と同じ塗装で一部カバー部はアルミになっており質感も高い。
  2. キットレンズはレンズ側のマウントが金属製でピントリングもしっかりしており、D50のキットレンズより高級感がある。
  3. CCDゴミ取り機構は安心感がある。電源ON毎に動作す るのだが、やはり一眼レフデジカメはレンズ交換が安心して出来ないと駄目でしょう。
  4. 800万画素で高解像度。その引き替えに高感度時ノイズ にしわ寄せが来ているのだが、コンパクトデジカメでも700万画素とかの時代、やはり それ以上は欲しいよねえ。
  5. おちついた色合い。フィルムチックなこってりした色調に 感じる。CCDはKODAKが作っていて、昔からコダックのデジカメは色合いが綺麗でファンが多かったのだが、CCDだけでもその影響があるのだろうか。 ただD50と比べてみると実際の色に忠実なのはD50の方と感じる事もある。
  6. 撮影機能が殆どワンボタンで設定出来る操作性の良さ。操作感はD50と似ていて、特に大きな優劣は感じない。
  7. ミラーショックは小さ目。音もカチッとした感じで、D50より上品。
  8. グリップの内側がえぐれているので、グリップ感はD50より良い。
<短所>
  1. 暗所のAF合焦が遅くてペット撮影時にシャッターチャンスを逃がす事あり。D50に 比べ合焦が遅い。
  2. 高感度時の色ノイズが多い。ISO=400迄が常用で、 ISO=800以上でノイズが目立つ感じ。又、手ブレ限界SS以下になると自動ゲインアップする機能が無い。ISO=AUTOがあるが、これはフラッシュ 光が届かない 時にゲインアップする機構らしく、フラッシュオフで撮影するとISO=100のままでえらく長いシャッター時間になったりする。なのでマニュアルで上げる しか無いが、ISO=800でもかなりノイジー。以上より、室内撮影は「余り動かな い物 をストロボ有りで撮影」のみに限定される感じ。
  3. 室内撮影でもホワイトバランスが外れる事があり、D50 の様に撮るだけで補正不要な度合いは低い?使いこなしが必要。
  4. レンズのフォーカスモーター駆動が遅い。遠距離から近距離に被写体を変えたりすると、合焦に時間が掛かる。
  5. ファインダー内情報が見づらい。特にメガネを掛けていると見づらいかも。
  6. 形は好きだが、重い。キットレンズ装着時重量はD50より重いと思う。
  7. 液晶モニターは画像のコッテリした色調以上にアンバー調に表示される。色合いは好きだが、撮影した画像と少し異なる印象を受ける。
<その他>
  1. フラッシュイルミネーター動作にビックリ!(壊れたかと…) *AF 補助光が無いのでその代わりにフラッシュが短い周期でパパパッと点滅する。
  2. 3:4の画像縦横比はコンパクトデジカメっぽくて好みが分かれるかも。
  3. このクラスならCFで無くてSDでも良いのではと思うが、xDの絡みで採用出来ないんだろうな…
  4. 連写速度は秒2.5コマで連続9枚だが、ノイズリダクションONにすると連写不可となるのに注意。
  5. FirmWearUpdateを行った。ver.1.0から1.3へ。
う〜ん、D50に比べると、基本性能的にちょっと見劣りする気がしますね…