New Canonet
QL17
カメラが高級品で一家に一台だった時代のカメラ。
・1969年に発売されたキヤノンのレンズシャッターカメラ。
・40mm, f=1.7の明るいレンズ。
・電池が無くてもマニュアルカメラとして使える。
・シャッター速度優先自動露出機能
オークションで\1010で購入。プラスチック化が進んだこれ以降のコンパクトカメラは捨て値同然で売られているが、それ以前の金属製ボディのカメラは
アンティーク性からか?高めの値付けになっている。
このカメラ、昭和45年発売で当時はかなり売れたらしい。昭和45年と言うと私が小学校2年頃かな… 、と考えると凄く古いカメラだなあと。その割
に外観は結構綺麗だ。
電池が水銀電池使用だが、今や水銀電池は売っていない。代替え品としてアルカリボタン電池のLR44を入れてみた。正規の電池では無いので参考だが、露
出計の調子が今一悪いみたいで動いたり動かなかったりする事がある。電池ボックス周辺のリード線の再ハンダ等したが結局改善せず。動作している時はCds
センサーを遮ると露出針が動くのでセンサーは生きているが、どこかの接触不良かもしれない… ま、いじり壊す前にそれ以上の分解は辞めておいた。とりあえ
ずマ
ニュアルでは撮影出来るので、昼間の撮影ならなんとかなりそう。あとファインダー内が多少曇っていたので軍艦部を外してガラスをア
ルコールで洗浄した。
軍艦部内。右側がファインダー、針の付いている所が露出計メーター。
正常時はレンズ部のcdsセンサーにより明るさを検知してこの針が動く。
底面カバーを開けた所。電池ボックスのリード線が切れたので、接続し
直し。が、露出計は不安定なまま。筐体はアルミダイカストでしっかりしている。
このカメラ、コンパクトで作りも良く、当時としては珍しいQL機構(FILMのQUICK
LOADING機構)を装備している。あとレンズが40mm、f1.7とかなり明るいレンズである。一眼レフの交換レンズだったら5万円位はしそうな
SPEC.だと思う。
シャッター速度優先の自動露出機構が付いており、シャッター速度をセットすれば絞りが自動で決まる。絞りをAUTO
以外にセットすればマニュアル撮影も可能。流石にオートフォーカス時代以前のカメラの為、ピント合わせは二重像合致式の手動操作(懐かしい!子供の頃あり
ました)だが、大きめなレバーで操作し易い。 結構こういう古いカメラもいいもんですね。
<作例>
http://album.nikon-image.com/nk/NK_AlbumPage.asp?un=111644&key=804839&m=0
レンズが曇っている影響で、写真中央部分が白っぽくなっています。