SONY FD Trinitron KV-14DA1



 AQUOSの20インチ液晶テレビを寝室用に買ったんだけど、稼働率が低くて、「余り使わないのに、こんなにコストを掛けるのは勿体ない!」と勿体ないオバケが出現、気が付くとオークションで売ってしまってました。(^^; 実はその他にも画質がいまいち気に入らなかったってのも原因で。D2端子でプログレ接続してもPCでDVDを見る時の様にクッキリ綺麗に映らない。まあ、VGAの液晶パネルだからしょうがないのかもしれないが… 気持ちとしては画面が小さくてもPC並の画質でDVDが見たかったので、これを売って15インチのLG電子等から出ているXGAパネルを使ったD4端子付き液晶テレビを買うつもりだった。

 ところが、これって値段が結構高い。PC用の17インチモニターが3万円台で買える時代に、それより高い値段で15インチの液晶モニターを買うなんて…と又勿体ないオバケが出て来て躊躇。その下の13インチクラスも考えたがVGAパネルになっちゃうし…ここまでの所でビックカメラの液晶テレビコーナーで小一時間悩みました(^^;

 で、買わずに帰ってきてオークションを見ていたら、ソニーの14インチFD(フラット画面)トリニトロン・カラーテレビKD-14DA1が8000円で出品されていた。稼働率とコストの関係から見るとこの位が相応かなと。仕様や状態も良いし。ブラウン管テレビは奥さんが反対していたのだが(地震の時に危ないとの事らしい)、なんとか説得する。で、仕様や評判を調べて見るとこのテレビ、結構評判が良くD1端子付き、ワイド画面視聴時に走査線を映像部分にのみ集めて解像度をアップするとか小技もある。ステレオ対応でフラットブラウン管だし、14インチとは言え結構高級感がある。使用頻度も少ないと説明にも書いてあったので、入札。競うことなく落札出来ました。

 メーカーの頁

<到着しました>



 到着した物は外観は綺麗で、リモコンも綺麗なので、本当に余り使ってなさそう。購入は2年半前の物なので保証期間は切れていますが…サイズ的には前から見ると小さめですが、奥行きが結構ある感じ。フラットディスプレイは奥行きが長くなる傾向がある様です。フラット画面も映り込みや映像のゆがみも無いので良いですね。フラット画面で良く気になる画面が逆に窪んだ様に感じる事は無いです。リモコンは使い易いですが、ちょっと大きい感じ。

 DVDプレイヤーとコンポーネント接続して画質をチェックしました。画質はやはり以前使用していたAQUOSに比べると基本的に問題無し。液晶で気になっていた色がのっぺりした感じとか、解像度感の無さ、赤色のにじみ、残像感等の問題は全く気になりません。尤もこの比較では液晶が20インチなので地上波とかDVD等のVGAの解像度は粗が目立って厳しいかなと言う気もします。店頭で17インチワイド液晶のテレビでハイビジョンを映していたのは非常に綺麗だったので、そう思います。まあそれでも残像の問題等は残ると思いますが… もし大きいサイズの液晶は購入検討する場合は、VGA画像の映りもチェックした方が良いですね。

 画質関係では特筆すべき機能があります。DVDからのコンポーネント接続時にワイド画像が入力されると自動的に走査線を画像部分にのみ利用して解像度感をアップする機能です。実際にはワイド画像(16:9)を一度通常画像(4:3)で入力、再度16:9に圧縮している様です。これにより、通常は走査線480本の内、ワイド画像では上下に黒い部分が出来るので、その分が無駄になりますが、480本全てを使用する事が出来ます。
 その効果ですが、確かにクッキリ感がアップします。D1入力でも走査線をフルに使うと結構綺麗な物です。これはなかなか良いアイデアですね。14インチだとこの解像度感で十分な感じ。少なくとも前の液晶でプログレ接続した時よりずっと綺麗です。これは満足です。ただ縦横比が少し縦に縮まる気がしますが… (下の画像を参照)


左が通常の入力方法、右が高解像度での入力時

 一方不満点としては、チューナーの受信感度が今一な気がします。AQUOSに比べ受信状態が弱い時に出やすい薄い横縞の様な物が目立ちます。バンドはケーブルTVは13〜35CH迄対応します。ただ受信出来るCHを自動でスキャンして登録する機能が地上波でしか使用出来ず、CATVについては自分で手入力で設定する必要があります。

<まとめ>
 非常に満足です。地上波やDVDメインの状況ではコストや画質的に液晶は未だ早いかなと思いますので、しばらくこれを使ってハイビジョン導入時に再度20インチ位のXGAワイド液晶を検討しようと思います。