MP3プレイヤー iRIVERプリズム (iFP-180T-G)



 先日購入したMP3プレイヤー、全体的には気に入っていたが、不満点もあった。特に電源を切ると又再生開始位置が最初に戻ってしまうのが不満。MP3プレイヤーってこういう細かい使い勝手であって当たり前の機能が無かったりするまだ未成熟な機器なんだなあ…と感じた。それが買ってからじゃ無いと判らないのが問題。だってもしこれがビデオだったら、買ってから停止毎に冒頭に戻ってしまう様なデッキだと判ったら返品ものだよね!?

 と言う訳で情報を集めて評判で買うのがまずは安全なのだが、この分野で定評のあるのが韓国のアイリバー。ここはCDタイプのMP3プレイヤーの頃から定評があり製品的には間違い無いが、ちょっと他社に比べ価格が高いので次ぎ買うのはどれにしようかな…と悩んでいたある日。2ちゃんねるのMP3プレイヤー総合板を観ていたら、イオンのHPで同社のMP3プレイヤーが9980円で予約受付中との投稿が!早速見に行って予約し、2日後に到着しました。後で知ったんだけど特にイオンで安売りと言う訳では無く、アイリバーが拡販の為に設定した商品らしい。仕様はそれまでの商品と変わりないので実質的な値下げとも言えよう。届いた物は上の写真。ブリスターパック入りの本体と、おまけ?のカバーとアームバンドのセットである。

<外観、音の特長>
 内容は本体、電池、CD取り説、ネックストライプ、USBケーブル。今回だけの特典?ケース、ハンドストラップも付いて来た。
 大きさは単三電池を使用するので、単四のタイプよりは大きいけれど、軽くて持ち運びには問題ない大きさ。基本的に単三電池1本分の重さ。USBケーブル(USB1.1対応、独自コネクタ形式)でPCと接続する。標準では専用アプリでしかDL出来ないけれど、UMSファームウェアを入れればマスストレージクラスと言ってPCからドライブとして認識出来る様になる。それぞれ長所短所が有り、UMSだとエクスプローラーで移動出来るのは良いのだが、逆にプレイヤーで録音したファイルは著作権の関係でMP3形式でPCに持ってくる事が出来ないらしい。とりあえず専用アプリでの移動で問題が無いのでそのまま使用。でもファームは最新版があったのでアップデートした。EQでEXTREAM 3D等の機能が追加されている。

 最初に聴いてみて、音の良さにビックリ!付属のイヤホンはドイツのゼンハイザーMX400相当品と言われているが、そのせいか前のMP3プレイヤーよりかなり音が良いと思う。多分プレイヤー側での音の作り込みも上手いのだと思う。音質を変化させるEQ(イコライザー)の設定も数種類有り、自分好みの調整も可能。*情報では付属のイヤホンは韓国Crysin社製のMX400相当品で、音の良さでは定評あるらしいです。

 不満点だが、パッケージのブリスター固すぎ!はさみで周囲を切って開けるのに苦労した。電池フタがプラスチックにメッキをしたプラモデルのパーツの様で安っぽく、開けるのが固くて壊しそうで強度的に不安。*開ける時は隙間に爪を引っかけてクイッと開けるのがコツな様だ。全体的に機能は十分なんだけど、ハードウェアの作りはちょっと安っぽく、日本製の水準から見ると甘い。ネックストラップの紐を通そうとすると接続部の金具長さよりも紐が短くて通せなくて悩んだが、実は金具部分が分割出来るので、分割してから通して後で結合すればOK。ここらへんも取り説に書いて欲しい所だね。本体はプラスチックで傷が付き易そうなので付属のカバーは使った方が良いと思う。


左は付属のケース装着時。

USBケーブルを接続した所。電池フタは華奢なプラスチック製で、開けるのが固く壊れそうで不安。

付属のイヤホンと問題のネックストラップ取り付け部。この様に分解しないと紐を通せない。

<使い勝手>
 使い勝手も良く出来ている。液晶表示は日本語対応の4段表示。再生中に曲名が表示される。WMA9(ウインドウズ・メディア・プレイヤー9)でCDから録音するとアルバムタイトルや曲名がネットからDLされて自動的にファイル名になる。それを転送すればプレイヤーでも曲名が表示されるので非常に快適。CDからのコピーはCDアルバムのフォルダ毎にコピー可能で、WMA 64KBPSのビットレートなら大体アルバム4枚分位入る。早送り時の音もちゃんと出るし、停止して電源を切った所から、再度電源を入れた後でも再生が継続される。前のプレイヤーではここが一番不満だったので出来て良かった。右側のポインターでボリュームと曲の曲の早聴き、早送り、イコライザー等の設定を行う。
 裏面のMODEボタンでFMラジオとボイスレコーダーモードに切り替えが可能。FMチューナーは受信感度も結構良く、受信局も20局迄自動プリセットが出来るのでなかなか使える機能だ。なかなかCDからの録音だと新しい曲を聴く機会って無いしね…
 FMラジオは録音も可能。更に未だ使っていないがボイスレコーダー機能も付いている等、非常に多機能だ。録音したファイルはPCへの転送時にMP3形式に変換して転送されるとの事。多機能なのでボタン操作でちょっと悩む事があるが、慣れれば問題無くよく考えられていると思う。


曲の再生時。TREE表示でフォルダ選択が可能

機能の切り替え画面とチューナーの画面。オートプリセットが可能。

iRIVER Music Manager。上のPCから下にドラッグ&ドロップするだけ。

<まとめ>
 いや〜、かなり満足度高いです。冒頭にも書いたけど、MP3プレイヤーってまだ発展途上だと思うけど、このプレイヤーは非常にイイ!良くできている!と思います。前回購入したMUVOでは特に感じなかったけど、PCを持っている人の携帯プレイヤーとしてMDはもう役目を終えたと言っても過言では無いかと感じました。まあ、ソニーも長時間MDやNET MDで対抗していますが、あれ以上小さくならないしね… 時代は常に軽薄短小に向かいますし。
 こういう製品を観ていると今一元気の無い日本の家電メーカーが心配ですな。ソニーを始めとする日本メーカーは本格的にこの手の製品には参入していないんですよね… まあ、個人的にはもうMDを録音する事は無いかな…と感じましたので録再MDデッキは売る事にしました。