ELM327 / UPITERU GWR70sd

■ ELM327 Adapter

 
    ELM327 OBD2 Bluetooth for Android & PC by Eurostile    ELM327 OBD2 Mini スキャンツール for Android & PC (Bluetooth)

 最近の車には,車両トラブル時の故障診断のためのOBD (On-Board-Diagnosis) ポートが付いています.ここに故障診断ツールを接続すると,エラー判定されている箇所や部品がすぐ判る様になっています.この信号をPCやタブレット上で 表示させて,車の制御信号を視覚化するために使用するのが,ELM327アダプターになります.このアダプターはOBDポートに来ている信号を BluetoothでPCやタブレットに送ります.OBDの信号は法規で規格化されており,それに従って信号処理すると,車両の制御情報データを読むこと が可能になります.
  欧州車等では,古くからこの法規が出来ていたので,データも読みやすいのですが,日本の車両は法規化が遅く,J-OBDが施行される以前(2008年頃) の車では,各社のローカルな信号となっている可能性があり,OBDポートは付いていてもデータが読めるかどうかはやってみないと判りません.そこらへんは ソフトの対応次第です.
 今回,エンジンデータを読むために,OBD-Ⅱポートに上記ELM327アダプターを取り付けてみました.どちらもAmazonで2000円以下で購入 出来ま す.KeiのOBDポートはハンドルの左下にあります.そこに差込,Android端末で認識させるとどちらもOBD-Ⅱと言う名称で認識されました.ア プリはTorque light (free)を使用しました.結果ですが,リンクは確立しましたが,その後,通信プロトコルの自動検索をしばらく繰り返した後でエラーとなり,残念ながら 通信出来ませ んでした.2005年式の車両ですから,通信プロトコルが独自仕様の様です.独自プロトコルに対応したソフトがあれば読み取り可能かもしれません.

 
OBDポートにELM327 Adapterを取り付けたところ                 TabletでTorqueアプリで複数のゲージを表示

添付の表示はTorqueで,SONY TABLETに幾つかのゲージを表示してみた例です.今回は残念ながら動きませんでしたが,これが動くと結構楽しそうですね. (^^;
Tporqueについては,こちらの頁が参考になります.
アンドロ沼のページ

 追記・・こ の頃のスズキのOBD信号はCanでは無くてK-lineを使っている様なので,ソフト側で読めないみたいですね.誰か開発して~ (^^;
  ちなみに,仕事で使っている他の車ではBluetoothの接続も問題無く,ある程度の項目がデータとして読めましたので,有料版のTorque proを400円弱で購入しました.有料版は読み込める項目が増え,機能も増えていますのでLite版で動いた方は購入をお勧めします.特に読み込める項 目をスキャンするTorque Scan,カメラ映像と表示された項目を同時に映像として記録するTrack Recorder等が使用頻度が高そうです.


Torqueのタイトル画面.各種機能                           Torque Scan                              Torque Recoorder

 Log データも取ってみましたが,1/10秒以下程度でログ間隔に誤差が出ますが,これは基本的に OBD信号はシリアル通信なので仕方ないかと思います.ログ間隔やログ項目数の設定についてはハードウェアの性能により,コマ落ちの可能性もあるので注意 が必要です.それと,有料版で読み込めるCustum PID項目の一部の値が変なところがありました(アイドルでA/F=8とか表示されます.加速時にはオーバーリッチっぽい動きはするので,データは読めて い るものの,物理量換算が車種毎に異なっているんですかねぇ).とはいえログの品質も十分使えるレベルかと思います.今まではこういう情報を得るために各種 セン サー類を付けたり,専用の解析ツールに高い費用が必要だった事を思うと,僅かな投資でここまで計測出来るとは,もう安すぎて申し訳ない位ですね.
(2013年3月23日)

■ ユピテル(YUPITERU) スーパーキャット高 感度GPSアンテナ搭載一体型レーダー探知機 GWR70sd



 GPS付きレーダー装置です.OBD-Ⅱ接続用ケーブル(OPTION)をOBDポートに接続すると,エンジンデータの表示が可能です.電源もOBD ポートから同時に取れて,IGのON/OFFに連動します.こちらはKeiにも対応しています.Amazonで本体+OBDケーブルで2万円程度で購入し ました.
 レーダー探知機としては,GPSで地図上に自車位置が表示されて,取り締まりエリアに近づくと警告する機能と,レーダー探知機による警告機能がありま す.「何故レーダー探知機にOBDデータ?」と思いましたが,OBDより車両のデータを計測することで,警告精度の向上に利用しているらしいです.OBD ケーブルのコネクタ部にメーカー毎のDIP SWがあり,これをSUZUKI用に設定します.このDIP SWを変更することで,メーカー毎の独自プロトコルに対応していると思われます.車種により表示出来ないエンジンデータ項目もあります.対応車種はメー カーのHPに書いてあります.

 
OBDデータ表示の例                                    燃費表示画面

 上の左側の画面はOBDポートから取得したエンジンデータの幾つかをリスト表示してみた例です.通常メーターには表示されないアクセル開度や点火時期, インマ ニ圧力,燃料噴射量等が確認出来ます.でも表示が小さいので,運転中に読み取るのは残念ながら不可能ですね.設定方法が未だ良く分からないのですが,グラ フィック表示出来るのであればその方が良いと思います.但し画面が小さいので3つ位しか表示出来なさそうです.デフォルトで幾つかの表示画面設定が選択出 来てリモコンで変更可能です.たと えば燃費表示を選ぶと右側の画面の様になります.
 使用感としては,メインはあくまでレーダーとしての用途でOBDはおまけの感じですね.OBDメインであれば,Android tablet+アプリ(Torque等)を使用してゲージを大きく表示させたり,ログを取った方が有効だと思います.

(2012年12月29日)

 最 近は燃費の指標とし て,省エネ走行用に活用しています.燃費表示画面に設定して,瞬間燃費と今回燃費を表示させて運転します.必要以上にアクセルを踏み込むと瞬間燃費がガ クッと悪化しますので,そこそこの加速に留めて運転する様にしています.まだ余り効果は確認出来ていませんが,それまでの燃費は16L/km前後だったの に対し,気を付けて運転する様になった最初の給油では17.8L/kmになりましたので,10%位の燃費改善効果がありそうです.給油を50回位(走行距 離 で2万キロ位)で元は取れますかね (^^;

(2013年3月23日)

 今日給油しましたが,燃費記録更新しました.18. 2km/Lです.
 殆ど通勤に使っており,燃費運転に勤めているの ですが,そこで役に立っている装置が,パーツレビューでもご紹介している 「YUPITERU Super Cat GWR70sd 」です. これはレーダー装置ですが,OBDポートとケーブルで繋いで,瞬時燃費や平均燃費が表示出来ます.

 これを見ながら,加速し過 ぎて燃費が悪化しない様にしたり,なるべく減速で燃料カットする時間を増やす様に注意して走行しています.で,メーター上では平均燃費が20km/Lを超 える様に走行しています.通勤でなるべく無駄なガソリンを使わず,エコに貢献している気持ちにもなりますし,エコランの様で,これはこれで結構面白いで す.

 この装置を取り付ける前の燃費は大体15~16km/L位でしたので,平均15%位は燃費改善に寄与していると思います.1回の給 油で走行距離500kmあたり600円得をするとすると,35回の給油で1.8万km位走行するとレーダー装置の元が取れるかなぁ…  2年半位掛かりそうですが. (^^;

(2013年4月7日)