VICTOR SX-3V
オーディオ懐古録の紹介記事はこちら
http://page.freett.com/knisi/sx-3.htm
sx-3

 ヤフーオークションで送料入れて8千円位で購入。このSPは1972年から生産されたスピーカー”SX−3”の後継機三代目である。多分22年位前の物であろう。当時は白木のハウジングにネットの無いデザインとヨーロッパのSPに負けない音の良さで評判だったらしい。確かに昔オーディオブームの頃に良く広告で見た気がする。

<スペック>
1978〜80年頃発売。定価?(初代SX−3は29800円/本)
■エンクロージャー 完全密閉・ブックシェルフ形
■使用ユニット ウーファー  25cmフリーエッジコーン型(西独クルトミューラー社製KDUコーン紙使用)、 トゥイーター 5cmソフトドーム型 
■インピーダンス 6Ω
■周波数帯域 35〜20,000Hz
■出力音圧レベル 89dB/W(m)
■寸法 315W×520H×290Dmm
■重量 14.5kg

<コメント>
 11月18日到着。外観は全般的に綺麗で程度は良い。しかし一応雑巾で拭いたら結構汚くなった。(^^; ネットワークのガリが多少有る。最初は床に直置きで聞いてみたがなんか低音がぼんぼん出て高音が出ない。変だな?と思ったがアッテネーターが絞ってあった。その後SP台を自作して載せた所低音も締まり良くなった。

 音質は豊かな低音とソフトドームツイータの柔らかい高音で、実に音楽性豊かな音を聞かせてくれる。ワイドレンジや歯切れの良い音と言う事では最近の物に劣るかもしれないが、実に聴きやすく、まったりとした聞き疲れしない音で、流石古くても名器と呼ばれただけあると感心した。現在ウチのシステムの音を決めているのはこのスピーカーに依る所が大きい。おかげで他のスピーカーを購入しても比べてはすぐ売ってしまってスピーカーが換えられない状況に(^^; 

 このスピーカーが1万円以下で買えるのはものすごくお買い得だと思う。聴いた事に無い人は是非一度聴いてみて欲しい。尚、tomoya.comの2001.sepの記事のこのクラスのスピーカーの設計についての考察が興味深い。> ”NS-10Mの変な音の謎”  所謂密閉型コンパクトタイプの設計のツボ(ストロークの大きいウーハー(確かにエッジの幅も非常に広い)と箱の共鳴から来る低音の量感とワイドレンジのソフトドーム・ツイーター)を抑えているが故の音の良さと判断した。こうなると、同じ設計思想で評判の良いオーラトーンのSPも聞いてみたいな・・・