【PIONEER_SA-9800】

SX9800
 ヤフオクでゲット。 1975年頃の発売で,SA-9900(¥185,000)SA-9800(¥110,000)というシリーズがあり,弟機にあたる機種。当時のパイオニアのアンプに特徴的なヘアライン仕上げのフロントフェイス(大流行しました)がシブくてかっこよい(^^; 当時は憧れたもんです。更に背面にヒートシンクむき出しでサイドに入出力端子があるレイアウトがマニアックだ。(以下オーディオ懐古録の管理人さんに教えて頂きました)
【特長及びスペック】
1975年発売。定価11万円。
■微少出力時に音くずれをしないハイパワーアンプ・・・パラレルプッシュプル出力段,全段直結ピュアコンOCL回路
■プリドライバー段以前を安定化電源として温度変化,電圧変化の影響を低減
■ユニークなシャーシ構造・・・左右サイドに入出力端子,背面にヒートシンク
■実効出力:80W+80W(20Hz〜20kHz,両ch駆動)
■高調波歪率:0.1%以下(実効出力時)
■PHONO最大許容入力:250mV(1kHz)
■外形寸法・重量:420W×165H×403Dmm・17.2kg
■消費電力;190W
【到着】
 古いアンプだがホコリも無く綺麗。ボンネットに擦りキズがあったのか黒い塗料で塗っている所が目立つが汚くは無い。ピン端子もサビも無い。INPUT SELECTORのノブが抜け易くなっている。総じて外観は綺麗。 向かって右側が入力側端子、左側がスピーカー端子となっており、後面はパワートランジスタ用の放熱フィンが露出している。信号の流れと冷却性を考えたレイアウトの様である。パネルには”160W”と言うエンブレム付き。
【音質】
これがなかなか良い、暖かみのある音である。最近のアンプのデジタルっぽい立ち上がりの良い音では無いが中音域のボーカルが良く前に出て、余韻もうまく聞かせてくれる。これに比べると(以前所有していた)AU-α707DRはパンチはあるが雰囲気が物足りないと言うか聴き疲れする感じだ。SX-3Vとは同時代の製品なのでマッチするのかなあ?今風では無いがゆったり音楽を聴きたい時に良い。

sa-9800
 分解したところ。中はホコリも無く綺麗。トーンコントロールの回路が凄い!ディスクリートで組んである。東急ハンズでサンハヤトの接点洗浄剤と接点復活王(合成αオレフィン)の2種類を購入し使用。基本的には後に残らない洗浄剤だけで済ませるのが良いのだとか。接点復活剤は最初は良いが時間が経つとホコリが吸着して逆効果になる事もあるそうだ。で、洗浄剤をガリの出ているHI-FILTERスイッチ部や、その他ボリュームやスイッチ類に吹き付けてガシガシ動かして、復活剤もちょっと噴いておく。で、結果としてはガリはまだあるが安定して音が出る様になった。現在は休眠中である。