自作ホワイトバランス・セッター


 デジカメの画像ファイル形式は一般的にはJPEGと言い、サイズを圧縮した形式である。その他にRAWファイルと言う圧縮されていない形式も一眼レフで は採用されている。RAWファイルは後からWBや露出の修正をするのが容易で、修正しても画像が劣化し難い。修正の中でもWBの修正の比重が高いと思う。 その際、画像中に白い所があればポ イント指定でWBが合わせ易いが、無いと結構難しい。
 デジカメにはプリセット・ホワイトバランスと言う、撮影時にグレーカードを撮影してWBを合わせる機能があり、撮影時にWBを修正すれば、後から修正す る必要が減る。グレーカードの変わりにレンズに被せて使 うオプションも販売されているが、結構値段が高いので、自作で作ってみた。
 ちなみにこれは飲むヨーグルトの容器の底を切った物で、容器を捨てる時に思いついたのである。(^^; これを撮影時にレンズの先端に被せてプリセット WBを取ってから撮影する。さて、使えるかな〜?

<使用してみました>
カメラはNikon D200, レンズはNikon 18-200mmを使用。
1.昼間、室内から外を撮影 (左;WBオート、右;プリセットWB)

 
余り差は無いが、オートの方が少し赤っぽい。

2.夕方、電灯下でアンパンマンを撮影 (左;WBオート、右;プリセットWB)

 
オートは明らかに色バランスがずれている。

3.同上、蛍光灯下で撮影 (左;WBオート、右;プリセットWB)

 
余り差は無いが、プリセットの方が色が正確。

<結果>
 全体的にプリセットの方がWBが正確で、思ったより使えるみたいだ。人工的な光の時により効果があると思われる。全体的にオートWB時は画像が少し赤っ ぽいが、プリセットWBで解消される事も判った。ちなみにこのタイプ、レンズキャップ型のが市販されている。ケンコーのは高いけど、以下の物なんかいいか もしれない。
 http://www.japanbattery.jp/database/profile.cgi?_v=1000020056&tpl=one