elekit TU-870

 良く東急ハンズ等で「おふろブザー」や、「嘘発見器」等の電子キットを売っているが、それと同じEK Japanと言うメーカーが発売している真空管アンプキット(の完成品の中古)を購入した。オーディオメーカーが出している物では無いので音の方は余り期待出来ない様な気もするが、ネットでの評判は結構良く、初心者向けとして適当との事。以前から真空管アンプにはちょっと興味があったのに加えオークションで出物があったので、完成品・中古を1万円+送料代で購入。
 購入したのはelekit TU-870と言うアンプ。6BM8と言う真空管を使ったシングル・ステレオパワーアンプである。スペックとしては出力2W+2Wで入力ライン2系統。市販の普通のアンプと比較すると出力が非常に低いが、通常の使用では問題無いらしい。メーカーのHPはこちらだが、TU-870で検索してみると非常に多くの人が感想をUPしており、人気の高い機種と言う事が判る。この頁なんか、かなり参考になります。




 購入した物は中古だが、ホコリの堆積や傷も殆ど無く美品。組立説明書も付いており、中の書き込みで組立の苦労が忍ばれる… 大きさは幅がCDジャケットサイズ程度でコンパクト。送られて来た時は真空管は割れを防ぐ為に抜かれて緩衝材にくるんであったので、自分で真空管をセットしたが、右側のソケットが渋くてかなり力を入れて押し込んでも「カチッ」と言わなかったので、どの位力を入れて良い物かちょっと焦る。ガラスだから、割れる可能性もあるしね… と言う訳で本来は自作キットなのだが、完成品を買ったので自分で組み立てたのはここだけです(^^; ただ取り説を読んだ感じだと基盤を使用しているのでプラモデル感覚で行けるかもと言う気はしました。

 さて、電源を入れて見ると真空管のヒーターが入りほんのり赤く光り出す様がなんとも言えず良い。子供の頃実家に真空管ラジオがあったのでその時のイメージからやたら暖気に時間が掛かるとか、籠もったような音を想像していたのだが、そんな事は無く電源を入れて1分位でちゃんと音が出るし、音もパイオニアのA-717と聴き比べてみたが(スピーカーはBOSE MMIII)、殆ど遜色無い様に感じた。低音域は少し弱いが高音の華やかさはこちらの方が良いかもしれない。一方ギターの高音等に音の歪みを感じる事もあり。今耳の調子が悪いので余り良く判らないんだけど。でもトータルではこのサイズから想像される様な貧弱な音では無く、普通のアンプに見劣りしないのは確かだと思う。ちなみに普通に聴くボリュームの位置が左下の画像時なのでまだまだ余裕が有ります。あと、真空管によって音が変わるらしいですが、そんなに違うのかな…?ちなみに付属の物は○にEiと書いてある物です。※画像は左上がフラッシュ有りで見た目に近い色です。他は真空管が赤くなっている所を撮る為ノーフラッシュにしてみましたが今一ですね(^^;

 これで1万円なら雰囲気もあるし、場所もとらないし、音も良いし、良いんじゃ無いですかね!(^^; 音質調整が無いので合わせるスピーカーは素直な特性の物が良いと思いますが。