IBM ThinkPad 240


 IBMのThinkPad 240と言うノートPCをオークションで購入。寝室用兼持ち出し用として。オークションで\9000。
 モバイルサイズB5で重量1.32kgの小型PC。年式は古くて2000年頃、CPUはCeleron-300MHz, メモリー128MB, HDD=20GB(IBM TravelStar), 画面サイズ10.2inch, SVGAと言う物である。この機種、今でも小型、軽さと作りの良さでファンが多いらしい。
 今回の購入動機は、最近町中でHOTSPOT(無線LANを使える場所)が増えて来たらしいので、小さいPCが欲しいなあ…と思っていた所オークション でこれを見つけ購入して見た。一応 このために前から無線LANカードの予備は一枚購入済み。GWにこの機種の後継機種のX40(会社備品)を借りてみたが、軽いし使い勝手も良かったのも 今回購入した理由の1つ。個人的にはモバイルはインターネットとメールが見れれば十分かなと思っているので、性能もそんなに無くても良いかなと。

<到着>
 落札後2日後に到着。小型だけに外箱も小さい。外観は比較的綺麗で元々黒い色なので、銀パソの様にアームレストの色が掠れたり消えたりしている事も無い のはいい ね。(^^; 考えてみるとThinkPadって黒しか無いもんな… 
 「OSは消して出します」と言われていたが、もしかしたら入ったままかも…、とちょっと思っていたが、電源を入れてみると、綺麗さっぱり何も入ってませ ん。(^^; "NO SYSTEM FILE"と言う表示。さて、OSインストールするか…

 この機種、FDDやCDDが付属していないので、インストールはちょっと面倒。と言ってもHDDが非常に外しやすいのでHDDを外して、2.5- 3.5inch変換コネクタに繋ぎ、デスクトップに接続する。FDDも無いのでHDDから起動するためFORMAT後システム転送、その後OSのCDの中 身を丸ごとコピーする。その後HDDをノートに戻しHDDからDOSを起動、今回はWin2000をインストールしたので"i386"フォルダの "winnt"を実行してインストール。インストール後予めIBM(今はレノボ・ジャパンですが)のサイトからDLしておいたWin2000用のドラ イバーを入れた後、windows-update、アンチウイルス・ソフト(AVG-FREE)、無線LANドライバ、TOOL類をインストールして終 了しました。


裏 面。左下がHDD、上側がバッテリー。大きいサ イズのバッテリーをつけるとはみ出す。

 今回FDDも無かったのでHDD起動で上手くインストール出来るか不安だったんだけど、FDDが無くてもインストール出来るのは新たな発見だった‥ 良 くOSインストールの為にFDDは必要って言われているからね。この為だけにFDD買わずに済んで良かった。

 あと感じたんだけど、IBMはドライバーのサポートが非常にいいですネ。元々対応OSが豊富なのがIBMのThinkpadの特長。会社で昨年買った PCもプリインストー ルOSはWin2000だけど、NTにも対応してたからね。会社で使うソフトって安定性が大事なので古めのOSでしか動作保証してない事が多いのでこうい うのは助かります。だから会社で購入するPCってIBMが多いんだけどね。
 今回も2000に関しては必要ドライバーを纏めたFILEが置いてあって、それ1 つだけインストールすれば良かった。後、プリインストールOSである98用のドライバーも置いてあった。東芝なんかはUPDATE対象OSのドライバーし か置いてないから、中古のPC購入してOSが消されていると困っちゃうんだよね。何故か海外の東芝サイトには置いてあるのでそこでDL出来る事もあるんだ けど。
 あと今回日本IBMのサイトにドライバーを探しに行ったけど、もうレノボJAPANになってるんですね。と言ってもサイトのイメージは全く変わってなく て、レノボの名前も殆ど露出してない。ThinkPadブランドはこれからも大事にされる感じがしましたけどね。まあ、期待しましょう。

<使用感>
 使ってみての感想だが、まず大きさと軽さは○。ただバッテリー駆動時間を求めると大きいサイズの物を付けることになり、重さとのトレー ドオフになるが… まあ、でもその手段があるだけ良いと思う。キーボードのタッチはノートpcとしてはまともな方か。キーピッチは十分確保されており、こ のサ イズなのに狭苦しく感じる事は無かった。ポインティングデバイスの使いやすさと相まって使いやすい部類に入ると思う。特筆すべきはHDDの取り外し易さ。 ビス3本はずすだけで交換出来るのは非常に簡単。交換を前提にした構造で非常に良いと思う。一方メモリーはキーボードを外さないと交換出来ないのは少し面 倒だ。メモリ交換する際に外すビスには印が付いているのは親切だと思う。


や はりトラックポイントは使いやすい。液晶を閉じ た時のサスペンド用スイッチが折れている。

 インターネットやメールをするにはこのスペックでも何ら問題は無い。ただ、流石にガリレオに録画したビデオやTVを見るとコマ落ちする。しかし、不思議 な事にCPUの能力が倍のクロック数あるDynabookの様にTVを見るとアプリのウインドウが操作出来なくなると言った事は無い。これはやはりOSの せいかな…?Dynabookは糞OSと言われるMeだからなあ…(--; と言う訳で思わぬ所で差が付いてしまった。ちなみにMPEG4に変換したもの の再生は全く問題無く快適だ。これは外出時でもビデオが楽しめそうだ。

 あと、液晶画面にこの機種特有のシミらしき個所が少しあるのがちょっと気になる。なんか静電気がホコリを吸い付けているらしいが、これ以上進行しない事 を祈る。
 バッテリーは消耗しており20分位しか持たないので、外で使うには新品が欲しいところ。調べてみるとバッテリーは3サイズあり、最大サイズの Fullday-batteryと言う者だと5時間程度持つらしい。ただ値段も2万円程度するので、買うなら多分オークションで出物を待つか、rowaの 互換バッテリーを買うとかになると思う。どちらにしても本体より高いが…まあ、こちらは必要になったら買うかも。

追記(6/17)…折れていた画面閉検知用の ポッチを補修してみました。プ ラモデルのランナーを利用して3mm位の長さの棒を作り、瞬間で接着。折れた場所が判っていたので、接着する場所も悩まずに済み、無事画面を閉じるとスタ ンバイする様になりました。あとはバッテリー交換とメモリー増設がしたいけど、両方普通に買うと2万円はしますからね… 新品のPCが6万円で買えるご時 世にそこまで投資するのもなあ…


前から気になってましたが、補修完了!

後日談…余り外に持ち出す事も無いし、画面が狭いので、次の小型PC購入を契機に売却。20GのHDDは手持ちの小型の物に交換して、キープしておきました。

<忘備録、Windows2000をインストール時の手順>
1.Windows2000のインストールCDを入れてCDから起動
2.修復セットアップで、fixboot, fixmbrで、ブート領域を書き換える。
3.パーテーション開放してWindows2000をインストール
4.ドライバーをIBMのサイトからダウンロードしてインストール
  ダウンロードしたファイルをクリックしただけだと解凍だけなので、その後各ドライバーのsetupを行う。
5..NET FREMEWORK 2.0をインストールする。
6.Windows2000に対応しているフリーのウイルスソフト、avast!をインストールする。事前にW2kのHotFixを入れる必要有り。番号はインストール時のダイアログに表示されます(KB・・と言う番号)。それを単独でダウンロード、インストールします。

(以上、2010.12.7)