RICOH RDC-7S




 2000年発売のRICOHの300万画素機 RDC-7Sを購入。リコーはデジカメの黎明期からオペラグラス・スタイルの先進的なモデルを出して来た。300万画素デジカメでそのスタイルが復活した 機種である。本当は小型の持ち運び出来るデジカメを探していたのだが、ついオークションで見つけて安かったので買ってみました。(^^;  \8800+送料、64Mメモリー(SM)、バッテリー&充電器付き。

 薄型だが、面積としては大きく、ずっしりと重量感あり。ベルトに通す質の良いソフトケースが付属しているので、これで持ち運ぶのが良いと思う。金属製の ボディで高級感がある。スタイルとしては以前使用していた同社のDC-2Eと似ているが、専用電池に なったので薄型化されている。又、モニターが左右にも 可動式になったので様々な撮影スタイルや自分撮りが可能なのが便利。起動は2秒程度と早い。縦位置撮影時は縦位置専用シャッターがあり、撮影画像の再生時 は自動で縦で再生してくれる。音声のみ録音やテキスト撮影に向いた2値モノクロ撮影モード、最短1cmのマクロ等、流石「デジタルキャプチャー・デバイ ス」と名乗るだけはある。レンズ横に縦位置様のシャッターボタンもあり、縦に構えた時はモニターを見ながらのDVカムの様な撮影スタイルとなる。尚縦位置 で撮影した画像は、再生時自動で縦位置表示される。こういう細かい作り込みはいかにもリコーらしい所だと思う。



 近接撮影ではフラッシュ調光が上手くいかず、白飛びする。薄くて金属ボディなのでちょっと持ちづらい。デカくてプラスティックボディのQV3500の方 がグリップ感ははるかに良いと言うのは皮肉だが… ボタン類は基本的に1機能1ボタンで使いやすい。 再生時最初小さく表示された後、大きく表示される2 段階表示でちょっと待たされる。起動は2秒程度だがフラッシュチャージの時間が長い(5秒強)。

 基本的な撮影スタイルはモニタを起こして上から覗いて撮る格好になるので、カメラは自分の目線より下の位置になる。そのため普通のカメラと違うアングル で写真が撮れるのでこの感覚に久しぶりに戸惑った。画質は余り撮影していないが、リコーらしい解像度が高く色合いあっさり風味の画像の様な気がする。それ とこういうスタイルの為、撮影可能になる迄に手間が掛かるのが気になった。レンズキャップ外して、モニター立てて、電源スイッチを入れないと撮影可能にな らないからね。せめてDC-2の様にレンズシャッターを付けて欲しかったな。
 あと、バリアングル液晶は角度を変えれて良いのだが、やはり液晶が動く構造だと高い位置や低い位置での撮影時にシャッターを押しづらくなる。この点はこ のカメラに限った事じゃ無いけど、やはりレンズ回転式の方が良いと思う。

 なんというか、設計者の熱意は感じるのだが、やはり2000年のデジカメ、操作性や応答性がこの4年間でずいぶん進歩した様で、今の水準からすると今一 な所が多い。ただ、この独創的なスタイル、豊富な機能はマニア好みのする所だと思う。

<まとめ>
 気に入った所…多機能、バリアングル液晶、こだわりの作り込み。
 不満点…撮影出来る迄時間が掛かる、手に馴染まない。レンズキャップ。
 と言う訳で早々と売ってしまいました…