CASIO QV-3000EX
購
入動機
('01.4.5
購入)当時購入したFP1700Zの暗所の弱さ(昼間でもフラッシュONになる、フラッシュ
到達距離が短い等)と電池の持ちに不満があったので、次機種を物色し、カシオのQV3000EXを購入した。ポイントは以下。
- 値段の安さ。当時発売以降1年経過し、雑誌等での画質の評価は高かったものの、やはりサイ
ズの大き
さとデザインから一般的には人気が無く、さくらやNETSで\38800と特売されていた。今のデジカメ価格の水準から考えると、これでも随分高いが、当
時としては格安であった。更にポイント15%還元で実質\35000と格安。(しかしそれでも売れなかった様で、後日\29800迄下がった・・)
- 300万画素機の中でも画質の評判が良かった。今となっては1/1.8inch,
330万画素はCCDサイズも大きい感じがするが、当時は約3μmの極小画素と言う事でかなり画質が問題視されていた。確かに他の機種では画質が破綻して
いる機種もあり難しさを感じさせたが、一番最初に発売されたこの機種が当時は一番画質が良かった。2005年の現在でもDMC-FX1よりも画質だけは良
いと感じるし、もっさりとした動作も不思議と許容してしまう雰囲気があるので5千円位で購入出来れば損は無いと思うので、是非画質を見て欲しい。
- キヤノンレンズ採用で開放F値2.0と明るい。暗所に強そう。今時こんな口径の大きいレン
ズを使っ
ているデジカメはなかなか無いです。
- 単三*4本仕様で電池の持ちは心配なさそう。最近発売されている2500mAhのニッ水な
らかなり
持ちます。
注文して翌日届きました。さくらやNETSは早いです。FP1700Zはオークションで売却。※この当時はさくらやNETSも盛況でした。
感
想
<外
観・機能>
- サイズは大きめだが、グリップが良く非常に持ちやすい形状。首から下げるネックストラップ
をそのま
ま使っても良いし、ハンドストラップでも良い。最近はこんな大きいデジカメはなかなか無いので、かえって珍しい?外観は意外とお気に入り。
- レンズキャップは紐付き取り外し式。出来ればレンズカバー式の方が良いがキャップが付いた
まま電源
を入れるとモニターで注意してくれて、無理矢理繰り出そうとしないのは良い。
- 使用頻度の高いボタン(シャッター、マクロ、フラッシュ等)は個別にスイッチがあるので操
作性が良
し。露出補正も十字キー左右ワンタッチ。最も殆ど露出はいじった事が無い。
- モードボタンは無いが、絞り&S速度優先やポートレートモード、測光方式等はメニューより
選択。ま
あまあ使い易い。これも殆どいじった事は無いけど。
<画
質>良
い点
- 明るい色でなかなか魅力的な画質です。ピントも余り外さない。夜間室内の撮影では外部スレーブストロボのバウンズ撮影をすると色合いも良く出
て綺麗に撮れます。内蔵フラッシュだけだとAWBが良くないのか色合いが悪い画像になりますが。オークションの物撮りは未だにこれとヒカル小町3の組み合
わせを超える物が無いですね。ゆえに手放せません。ピントもQV4000だとコントラストの強い所に合ってしまい外す事が割と良くあるが、この機種はそん
なに問題無いです。
- 解像感は流石330万画素。昼間のAWBや露出は的確。ほぼ外れの無い画像が撮れる。
- レンズは33mmからの3倍ズームで広角側で画角の狭さを感じる事が余り無い。広角側の広
さも魅力
の1つです。
- 夜景も綺麗に撮れる。ロングシャッター及びISO500に増感した画像が下記。ロング
シャッター時
はCCDノイズを演算処理で減らすらしい。ISO=500はノイズが増える為ロングシャッターもフラッシュも使えない時の非常用であろう。
昼の画像(左)と夜間。上がロングシャッター、下がISO=500の増感。
悪い点
- コントラストの強い画像(下の左の様な太陽の光と陰が強く出るもの等)では、極小画素ゆえか明
るい所が白飛びする傾向が有る。白飛びを抑える為、画像全体の露出が暗目になるようだ。
- 花の色合いが実物と違う場合が有る。紫が苦手。下の右の花は実はもっと紫がかっている。
- ボケは良く出ると思うが、時々ピントが外れる。コントラストの高い被写体にピントを合わせ
てしまう
らしい。
- 広角気味ゆえか近くの被写体で魚眼効果に近い物を感じる事有り(近い物が大きく写る)。
<使
い勝手>
良い点
- 電池の持ちはほぼ不満無し。1000mAhのニッカドでも1週間は持つ。ちなみにデジカメ
は単三を
使うか、予備の購入の必要が無い程大容量のリチウムイオン充電池を使った機種が良いと思う。小型のリチウムイオン採用機種だと予備電池を買う必要があり、
これが結構な値段するから。最近はrowa等のサードパーティー製の電池が安いので以前ほど負担は大きくないですけどね。
- 再生コマめくりは瞬時で軽快。再生時拡大も出来るのが便利。
- 液晶上のグリッド表示が可能。水平に撮影する為の補助として有効。これは非常に有効です。
悪い点
- 起動時間が長くてもっさりしている。フラッシュ無しなら7秒位でまあ待てるが、フラッシュ有り
だと10秒以上掛かる。とっさのシャッターチャンスには間に合わない。よってオークションの物取り用途とか、静物撮影に向いている。
- A/Fロック後のシャッターラグは殆ど無いが、ロックせず押し切った時シャッターが遅い時
がある。
- 添付ソフトのPHOTO-LOADERが便利。画像の自動取り込み&IEでの画像閲覧が便
利。消去
出来ないのが不便。※これはその後のバージョンアップで出来る様になりました。このソフトは今でも使っていますが使い勝手は良いですよ。もうバージョン
アップしないのだろうか…?
<総
評>
起動時間の長さのみ許容出来れば、画質の良さと使いやすさから今でも使えるデジカメだと思います。特に最近のコンパクトデジカメではこの機種の様なレン
ズの明るさ、ボケ味等は得られませんからね。当時はカッコ悪かった大きさも、今となってはウケねらいで珍しがられるかもしれませんね。私もこの機種は3年
ほど使った後、新機種に買い換えて一度売却したのですが、結局その後再度オークションで購入してしまいました。今なら安ければ5千円位で買えると思います
ので、一台持っていれば重宝すると思います。特に室内撮影にはヒカル小町がベストコンビネーションです。
- はずれの無い画像が撮れる点が秀逸。コストパフォーマンスで見ると非常にお勧め。
- 起動時間が長い(特にフラッシュ有り時)
- 音声機能が無い。