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ホホ映画連続レビュー
最近昔のアニメをCG映画で復活した物が多いですが、結構トホホな内容が多いです。ちょっと見た感想を書きます。
デビルマン
昨年度最悪の邦画との評判であるが、私としてはそこまで酷いとは思わなかった。確かに主人公の演技力不足やセリフの棒読みとセリフの臭さが相まって(デ
ビルマンが誕生したシーンの飛鳥のセリフ「ハッピーバースデイ、デビルマン!」とか、デビルマンになった時の台詞「俺、デーモンになっちゃったよ〜!」は
秀逸… まあ、今時の若者っぽくはありますが)苦笑ものの場面は結構あるけど、後述のキャシャーンより監督の自己満足が無いので見続ける苦痛は少なく
それなりに面白く見れた。10点満点で4点位?
ストーリーは基本的にマンガ版の通りらしい。と言っても良く覚えていないが… TV版の方が馴染みがあるからね。テレビ版は主にデビルマンとデーモン一
族の悪魔の戦いが主で、デビルマンも人間を守る為の使命に疑いは無く、余り暗い部分は無かったと思う。だが、マンガ版は「人間の方が悪魔の心を持ってい
る。それを守る必要があるのか?」と言うデビルマンの存在へのアンチテーゼの部分が強く描かれ、結末も悲惨な物になっている。そのため、この映画も全編暗
く、爽快感は全く無い。
不動明が預けられている牧村家のおじ、おばは宇崎流動&阿木曜子夫妻が好演。不動明と飛鳥亮は親友だが、亮の科学者の父親がデーモン一族を蘇らせてしま
い、明も勇者アモンの力を身につけたデビルマンだが心は人間のままであり、人間を守る事を誓う。その後デーモンに取り付かれる人が増え、人間同士疑心安危
と
なり悪魔狩りが行われる。あまりの酷い行いに「こんな人間を守る必要があるのか?」と悩むデビルマン。そのうち人間は国同士の滅亡戦争への道を歩んで行
く…と言うストー
リー。公開時の宣伝ではシレーヌ役の人と色っぽい造形(衣装?)にスポットライトが当たっていた様に見えたが本編にはちょっとしか出て来なかった。造形も
人間が演技するパートとCGパートのギャップが大きい。ちょっとねえ、明君、貧弱な坊やみたいな体格なんだよね…(^^;
結局人類は人類同士で殺し合ってしまい、地球は滅亡する。傷つく夕日をバックに並ぶ瀕死のデビルマンとサタン。途中牧村家に匿われた、デーモンに乗り移
られた少女と子供(結局これが原因で牧村家の人々は周りの住民の私刑に会い一家皆殺しになる。ここの描写が結構怖い)が、壊滅した地球で強く生きて行く事
を誓う…と言うストーリー。ちょっと内容を詰め込み過ぎですなあ。
キャシャーン
映像や美術に凝っているのは判るのだが、画面が暗いし、ストーリーがブツ切れで良く判らないなあ… 何かに似ているなあ…と思ったがRPGゲームでこう
い
う設定は良くある気がする。シーン毎のつながりが良く判らず、五月蠅いBGMの乗ったイメージ映像を見ている気分になる。確かにCGを多様した映像は独特
なのですがね…
しかしなんなんだ?この映画?訳わかんね〜(--; 監督の感性垂れ流し映画でしょうか?こういうのはちょっとなあ…例えば押井守監督もアクが強い監督
ですが、
見ててもげっそりする事は無いし、台詞やストーリーが浮ついてないから安心して見ていられる。でも、この映画はなんか見続けるのが恥ずかしいです。見てあ
げるから逆にお金下さい、って感じ?(^^; それにしても宮迫、怪演だなあ…
唐沢さん、弁舌だなあ。美術は力が入っているのでBGV代わりには良いかも。
総合10点中3点。訳判らん度10点。
ゴジラ・ファイナル
ウォーズ
冒頭、海底軍艦轟天号とゴジラの戦いから始まるが、役者の大げさな演技が鼻についてしょうがない… この戦いでゴジラは氷に閉じこめられる。月日は流
れ…地球各地に怪獣が出没する様になる。それを止めたのがX星人と名乗る異星人。彼らは「地球に妖星ゴラスが迫っており、このままでは滅亡する。助ける為
にやって来た。我々は怪獣の攻撃を止めてあげたのだから、味方ですよ」と言うが、実はゴラスは実在せず、怪獣もX星人が操っていたのであり、彼らは地球人
を家畜とする為に来襲したのであった…」
過去の特撮作品をストーリーの関連も無く思慮分別無く使う辺り、マニアが思いついたパロディのネタを本当に映画にしちゃった!?って感じがする。更に弾
止めCGやカンフーアクションはマトリックス、X星人の円盤の出力炉に突入する配管内でットヒートはスターウォーズのデススターII、松岡くんが超能力に
目覚めるシーンはスーパーサイヤ人と…とにかく、すべてがどこかで見たようなパロディてんこ盛りです… そうか、これはパロディ映画だったのかな?冒頭で
ゴジラ50年と言う事で円谷英二氏に捧ぐ、と言うテロップが出ますが、東宝作品のパロディはオマージュと受け取れるのでともかく、マトリックスはただのお
ふざけ、東宝特撮ファンは怒りますよ。(--; 一般のお客さんも「変な映画やなあ…(まあ、キャシャーンの方が凄いですけどね)と思うでしょう。
その他、X星人役の人のキレぶりと、怪獣が沢山出てくるのは嬉しいですね。特にガイガンがカッコ良かったなあ。新怪獣も最後アレに変身しちゃうのにはビッ
クリ。と言う事で、一応最後まで飽きずに見れましたが、ちょっと呆れてしまいました。
鉄人28号
実写版で舞台を現代に写した設定。マンガ版の鉄人は正太郎君の勇敢さと鉄人の活躍が見所だったが、この映画版一転、正太郎君はすぐ泣いちゃいそうな現代っ
子と言う設定。鉄人も動くのがやっとと言う描写で活躍と言うよりは動いていると言う感じ… 正太郎の余りのヘタレぶりに見ていて腹が立つ。見るのが辛いの
で途中で辞めました。個人的には最悪です…
総合10点中1点。
キューティーハニー
初代テレビ版も久しく見ていないが、映画版はイメージがかなり違う様な… 庵野カントクの演出でお気楽脳天気娘に描かれているハニーをサトエリが好演?ア
ニメっぽい映像もちょっと違和感が… 原作のハニーのクールさみたいのは無くなってますなあ。
ところで、シスター・ジルって男?の設定なのか?演じているのは男だが。それと女刑事役のなっちゃんは性格が悪いわ、肝心な所でハニーの足を引っ張るわで
見ていると腹が立ちました。
ハウルの動く城
これはトホホって程でも無いんですが、ちょっと言いたい事はあります。
ソフィーの容姿がちょくちょく変わるので落ち着かず。結局最後魔法は解けたのか?良く判らん。ストーリーもなんか消化不良だったなア… キャラクター設定
も過去の宮崎アニメで見たことある様なのが多かったなあ… 千と千尋のセンとハクの様でもあるし。ま、でも安心して見れますけど。