ゴジラ映画一挙見まくりレビュー

 CSの日本映画専門CHで、年末ゴジラ映画特集をやっている。今年はゴジラ誕生50年と言う事で、新作の方も「ゴジラ第28作ゴジラファイナルウオー ズ」で一旦終了と なるらしい。最近のゴジラ映画は殆ど見ていなかったが、2003年のゴジラXメカゴジラ迄のゴジラ映画を全て放送するので、つきあって見ていますので、簡 単なレビューをば。特に最近の物は80年のゴジラ以降数作の駄目ぶりを見て以来、殆ど見ていなかったので今回初めて見た物が多いですが、意外と面白かった 物が多かったです。※思い出しながら書いたので、コメントが他の映画のと間違っていたらごめんなさい。こちらが放送スケジュールです。http://www.nihon-eiga.com/0412/0412_01.html   (以上、2014年4月)

ゴジラ-1.0  2023年 
 ゴジラー1.0を11月の帰省時に見に行って来ました。

 今回の舞台は、初代ゴジラより前の終戦前後の話。特攻隊の生き残りの 主人公は、自分のせいで守備隊がゴジラに全滅させられたのを悔み、戦争を引きずっている。ドラマ部分は「3丁目の夕日」の山崎監督らしい、泣かせる演出。 ゴジラと言う災厄に終戦直後の日本人が協力して立ち上がる所とか泣かせる。

 ただ、一番盛り上がったのは、銀座にゴジラが現れて、伊福部 昭氏の音楽がBGMで掛かった時だね。(^^; 音楽が入るタイミングが完璧すぎて、おもわず身を乗り出した(^^; 音源は、昔レコードで出た「SF特撮 交響曲の夕べ」だと思うけど、クリアで迫力があって良かった。ここは昔からのファン的には胸熱な所だ。ここだけは劇場で、大音響で見て欲しい所!

 あと、初代をインスパイアした場面、カット割もチラホラあり、特撮ファン的にはニヤリ。全体的にゴジラの出演シーンは少な目で、特攻隊帰りの主人公が生き残り、悩み、自分の戦争を終わらせてゆくストーリーがメインだった様に思う。

  シン・ゴジラは東日本大震災後のフクイチの原発事故にゴジラの存在を準えて、日本全体で立ち向かう描写が感動させ、リアルに感じられた。そういう意味で は、初代ゴジラが終戦後を背景としているのも当時はリアルだったんだろう。その点、今回のゴジラは、どうしても昔の話で、「3丁目の夕日」的に感じる。

  初代ゴジラが芹沢博士の生きざまを描く作品だった様に、今回のゴジラは特攻隊帰りの主人公の生きざまを描いている点では似ている。但し、芹沢博士は自らが 発明したオキシジェン・デストロイヤーが軍事利用されるのを恐れ、ゴジラと共に死ぬ事を選ぶ。それに対して、今回のゴジラは、当初の作戦は失敗し、結局主 人公がゴジラに特攻する(脱出するけど)。旧日本軍の軍艦や戦闘機を出したかったのは監督の趣味かもしれないけど、映画としての志は、初代やシン・ゴジラより低いかなと 思う。

 まぁ、全体の感想としては、まぁまぁ良くて、劇場で見て損はしないかなと言う感じかなぁ。まぁ、今年は仮面ライダーとゴジラで楽しませて頂きました。制作どうもありがとうございました。(^^;

(以上,2023年11月11日)
★★★☆
シン・仮面ライダー 2023年  
 Tverで前半30分が無料公開されたのを見たら面白そうだったので、4月の帰省時に近くの映画館の割引日に見に行き ました。

 ちなみに、自分はライダースナックのリアルタイム世代ですが、どちらかと言うと円谷派だったので、TVでライダーを見たのは昭和ライダーはストロンガー 位迄かな。で、ちょっと開いて平成ライダーはクウガ〜オーズ位は見ていた。その後は子供むけっぽくなったので、見ていないなぁ。

 で、映画の感想ですが、結構面白かったです。初代と言うか、石森章太郎の漫画版をオマージュしているらしいですが、暗めの雰囲気が、それっぽいです。ラ イダーやサイクロン、怪人の造形も良いですね。アクションも及第点かと思います。最初の辺りのシーンで、戦闘員を殴っただけで血飛沫が飛んでライダーパン チや、ライダーキックが凄い力を持っている事が判りました。

 ちょっと判らないのは、蝶オーグのステージの両側に置かれていたバイク(ホンダSL−350?)は何だったのか?蝶オーグの両親が乗っていたバイクを保 管しているのかなぁ?ちょっと説明が欲しかった気がします。あと、撮影シーンで、干潟っぽい所はどこなんだろうなぁ?とか思いました。ライダーの最初の変 身シーンはカッコよかった、風を受ける感じとか。柄本君のライダー2号はキャラが明るくてこの映画の中では救いがあり良かった。どちらも最近風のイケメン ヒーローでは無いけど、この映画にはキャラクター的に有っていたと思います。立花と滝は、政府の役人の役なので、オリジナルとは違うけど、まぁ、そんなに 気にはなりませんでした。あと、最後の方の戦闘がグダグダだったのと、映画としての完成度が低い点はマイナスポイントかな。

 おっさん向けには良いと思うけど、若い人にはどうなんだろう・・ 個人的には、エンディングロールの「子門真人メドレー」に感涙しました。出来れば一緒 に歌いたかったが、我慢しました。これは、完全に監督の趣味だよねぇ(^^;

 ※NHKの特集でメイキングもやっていました。特にアクションシーンへの、監督の拘り(大野剣友会っぽさを残したいけど、新しいライダーも見せたいと か、段取りぽさを排除したい等)が良く分かります。アクション担当のスタッフとの軋轢が、結構あったみたいですねぇ。でも、真面目に取り組んでいる様子 が、やっぱり物作りには必要だよなぁ、というのが感じられました。古くからのファンをガッカリさせない、子供にも面白く見て貰いたい、と言うバランスに苦 労したみたいですね。

★★★
シン・ウルトラマン 2022年  
 シン・ウルトラマンを見て来ました。
 コロナ禍の為、上映が延期になっていましたが、2022年のGW後の上映となりました。
見て来たのはみなとみらいのイオンシネマ。ハッピー55と言う、55歳以上で1100円の割引が有難いです。10時時からの回だったが、お客さんは10人 位かな・・

 オープニング、ウルトラQのゴメス、マンモスフラワー、ゴーガ等の「禍威獣」の出現から始まり、「禍特対」が組織されます。そして、画面に「シン・ゴジ ラ」と表示された後、オリジナルのウルトラマン同様、画面が変化して「シン・ウルトラマン」のタイトルが出ます!

 その後、ネロンガが出現、子供を助けようとした神永隊員に、宇宙から飛来したウルトラマンが衝突、 神永隊員は死んでしまい、ウルトラマンと合体します。

 そして、ガボラ、ザラブ星人との戦い。ザラブ星人はにせウルトラマン化して、ウルトラマンを人類の敵と思わせようとしますが失敗。この戦闘シーンはカッ ト割りがオリジナルとほぼ同じなので個人的にはここが一番盛り上がりました。中盤のザラブ星人との戦い辺り迄はオリジナルに寄せた展開です。
 他にも、オリジナルからのオマージュが随所にあり(光線、音等細部まで。マス クが最初は初期からA〜Cタイプと変わる、禍特対に飾って有るマイティジャックやサンダーバードの模型、PCの壁紙迄・・)、ウ ルトラマン好きならニヤリとなると思います。

 その後、メフィラス星人、ゾーフィ、ゼットンと続きます。メフィラス星人は、俳優の山本耕史さんが良い味を出しています。ゾーフィとゼットンの関係につ いては、オリジナルとは全く違いますが、そう来たか!って感じ。
 オリジナルでは、イデ隊員が感じた様なジレンマ「どうせ、ウルトラマンに全部任せておけば良いんだ」と言う葛藤も表現されていて、でも、ゼットンにはか なわず、 人類の英知を集めて勝利します。でもウルトラマンは、爆発のショックで別次元に飛ばされてしまい、ゾフィーが来て光の国に連れて帰るのですが・・ 最後は ちょっと感動したなぁ。ちなみに、最初はゾーフィと呼んでいましたが、最後はゾフィーと呼んでいました。

 全体的に、脚本を担当した庵野さん、監督の樋口さんたちなりにウルトラマンのテーマを咀嚼して、表現した作品だなぁ、と思いました。単なる内輪受け、マ ニ ア受けを狙った作品では無いと思います。  【劇場視聴】

 主題歌 米津玄師 - M八七

 *追記・・ ゾーフィについては、当時の雑誌に載った、誤った情報が元ネタの様です。

 

(以上,2022年5月26日)

★★★☆
ゴジラvsコング 2021年 
コロナ下の為、配信での公開となった映画。WOWOWで視聴。
芹沢博士の息子役?小栗旬が出ている。
コングは捕らえられている。少年との交流。
ゴジラも冒頭から出現。
コングの運ばれた船がゴジラに襲われる。
コング極地へ連行。スーパーX?みたいなメカが出動。
悪の組織が作成、メカゴジラ登場!
ゴジラ香港上陸。香港のビルのライトアップすげー。
小栗旬、メカゴジラ操縦し、白目むいて悶絶死。
コングとゴジラ共闘!
メカゴジラ、酒でショート、コングメカゴジラには強すぎ。
コング、自然に帰り大団円、なんこれ!?

(以上,2022 年6月17日)
★☆
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ  2018年




 前作から4年、ハリウッド版「三大怪獣 地上最大の決戦」と言う感じ。ゴジラ、キングギドラ、ラドン、モスラが出演。
 怪獣を目覚めさせて地球に害悪を与える人間を減らして、地球を再生させようとお考えのちょっとアレな科学者がやらかしちまった話 (^^; それに加担する悪の組織っぽい人達も居るんだけど、その人達の目的が今一不明。
前作に比べると怪獣が沢山出てきて戦闘シーンも多いので、その点では欲求不満は解消気味だけど、何故外人が怪獣をデザインするとゴッつくなるのか・・ 見 ていると気になって色々と言いたくなります。 (^^;
  • 内容は基本的には前作と同じ様な感じかな・・
  • モスラが可愛くない。ハチじゃ無いのに針を持ってるのは無いだろう。
  • 怪獣が戦っている足元で動き回る人間達。ありえないわ。
  • 芹沢猪四郎博士はゴジラを目覚めさせる為に原爆を手動で爆発させて散ってしまう。。眼帯をして欲しかった。。
  • ラドンのきりもみ飛行はイイネ!
  • ゴジラのテーマ音楽がハリウッドゴジラとしては初めて挿入歌として使われた。やっぱりこの音楽があると締まるわ (^^; 
  • これとゴジラの放射能火炎がビームっぽくなっているのはシン・ゴジラに影響されたんじゃ無いかなぁ、と思う。
  • エンディングロールで板野さん(ゴジラ対ヘドラの監督でこの映画のプロデューサー)と中島春雄さんへの答辞が入るの がゴジラ愛を感じるな〜
  • 次は対キングコングだそうです。

(以上,2020 年10月17日)
★★★
シン・ゴジラ  2016年 
 エヴァの庵野氏が総監督することで話題となった12年ぶりの日本製ゴジラ映画。不安半分でしたが、良い出来でした。

<ストーリー> ※ネタバレあり
 アクアライン上の海上に異常が発生、当初地震の影響と思われていたが、巨大生物が出現し、東京へ上陸、進化してゆく。巨大生物の対策会議が描かれ、何事 も根回しが済まないと何も決まらない様子が描かれる。セリフが早いが、普通なら3時 間分の脚本を2時間に収めたとか。会話の内容としては無駄な部分は無く、日本映画で有り勝ちな白々しい内容とは違う。

 上陸した巨大生物(第一形態)は、地面を這い目がクリッとしていて思わずズッコケたが、すぐに手が生えて立ち上がりゴジラっぽくなる(第二形態)。一旦 海に消え、再上陸した時(第三形態)時にはかなり怖くなります。ちなみに、ゴジラが再上陸する場所は鎌倉由比ガ浜なのですが、よく知っている場所だっ たの で「おおッ!」となりました。

 そして、ゴジラは東京方面に移動し、待ち構えた自衛隊のヘリ、戦車部隊と交戦するがダメージを与えられず。その後米軍が攻撃に参加し爆撃機から投下され た爆弾で一定 のダメージを受けます。しかしその後の熱線発射シーンで、東京は薙ぎ払われた状態になります。ここらへんは、ナウシカの巨神兵の光線を想像させました。

 ゴジラは熱線発射後にエネルギーを消費した為か沈黙しますが、計算によると何日か後には再び動き出すと予想されます。その間、米国は熱核爆弾を使うと宣 言し、日本の総理もそれを受け入れます。しかしその一方対策を検討していたアウトローの専門家集団が、ゴジラの体液を解析し細胞活動を無力化する薬剤を開 発、総理に進言して秘密裡に進める事に。ここらへん、政治家のしたたかさも描写されます。 短期間で大量に作るために官民共同で日本中 の科学プラントで薬剤を大量生産して「ヤシオリ作戦」を開始します。また、都内で放射線量が上がっている事が検出され、ゴジラの進路に沿って線量が増えて いる ことが判明して緊迫した雰囲気になるあたりは、震災時のフクイチの事故後の緊迫した雰囲気を感じさせます。

 「ヤシオリ作戦」が開始され、ゴジラを列車爆弾とビル崩しで足止めした所に大量の高圧ポンプ車とタンクローリー、シャベルカー等の重機軍団によりゴジラ の口から薬剤を注入、途中で一度全滅しますが、恐れずに再度トライしゴジラの細胞を無力化することに成功します。この作戦はちょっと漫画チックですが、勢 いで見 せています。自分は重機が出動するシーンはちょっと萌えました。

 日本中が力を合わせて、巨大な災厄に立ち向かい、克服する。今後も油断は出来ないが、立ち向かう決意を込めて映画は終了します。

<コメント>
 今回、事前情報が殆ど無い状態から、公開後の好評価がネットで多く流れた事や、「エヴァの監督のゴジラ」との話 題性から、お客さんの 入りも良い様です。今回も帰省先の地元の映画館のナイトショーで見たのですが、お客さんの入りも結構良く安心しました。
 巨大生物が川を遡上した時に船や車が流される場面、放射線量が上昇して緊迫した雰囲気となるシーン、最後の作戦で梯子車で薬剤を投入するシーン等、 震災からフクイチの事故を連想させます。この映画は、東日本の震災とフクイチの原発事故、それに対する日本人のあり方を多分に想定して作られたのだろうな と思います。そう考えると、石化したゴ ジラは現在のフクイチの原発のイメージなのかもしれません。

 マニアックな所では、伊福部先生の音楽がエンディング迄沢山聞けたので嬉しかったです。ゴジラと関係無い宇宙大戦争のマーチ等、完全に監督の趣味です ね。 (^^; それと今回はゴジラ本体等CGが多用されていますが、ハリウッド映画でありがちな、わざとらしいCG描写(紙一重で避ける等)は極力排除されて いるのが好印象でした。画像もパッとみてコントラストの低い地味な印象を受けましたが、フィルムっぽい質感を意識していたのかもしれません。

 今後、海外にも輸出されるそうですが、この映画は日本人のメンタリティーや震災の体験に訴えるところが大きいので、海外では受けない様な気がしますが、 それでも、日本発のゴジラ映画として、必要なメッセージがしっかり込められた良い映画だと思いました。   【劇場視聴】

(以上,2016 年8月18日)
★★★★
ゴジラ (2014)   2014年
 前作より10年,ハリウッドで作成された新作ゴジラ.日本の架空の都市で原発が事故で崩壊し、原発の科学者である主人 公 の母親が死ぬ。主人公とその父親は事故の原因を調べるため,封鎖された原発に15年後に侵入すると,そこには放射能を吸収する怪獣ムトーが巣くっていた…

<画像面>
 今回,ゴジラや敵の怪獣ムトーは全てCG.CG ゴジラの咆哮や放射能火炎はかなり迫力あり.ムトーとの怪獣バトルも迫力はあるが,肝心のところでモニター 画像に切り替わったりしてバトルの迫力は今一.
 ムトーはギャオスに似たキャラクター(オスとメスの二匹出て来て,オスは飛行しメスは卵を出産する),雰囲気的には平成ガメラの「ガメラ対ギャオス」に 似 ている.
 これはこの映画に限った事では無いが,ハリウッドのこの手の映画はCGに頼りすぎてわざとらしい映像が目立つ(間一髪で飛んでくる車を避ける 等).そういうのは個人的にはもう飽きて白けるのだが…
 又,冒頭の原発崩壊のシーンと、後で出てくるムトー出現により発生した津波により崩壊する街の映像は3.11を思い出してぞっとする迫力がある.

<ストーリ面>
 米国版らしく核の批判は全く見られない.割と躊躇無くサフランシスコ沖で広島級原爆の数十倍の威力のメガトン級水爆を爆発させる.一応日本人の芹沢博士 は 止めるのだが.ゴジラ(1984)でも核を使うかどうか悩む場面があったと思うが,それに比べるとあっさりと使っちゃうね (^^;
 ゴジラ映画の欠かせないもう1つの主役である自衛隊は,今回は米国版と言う事で米軍海兵隊に チェンジ.基本的にはステレオタイプな描写で行け行けGOGO!である.水爆を数人で物干し竿にぶら下げて運ぶ場面は笑える (^^; ムトー相手に勇敢に立ち向かうが,武器が通常のライフル銃や機関銃なので全く効果は無いだろう.次回作では是非,対怪獣作戦を練ったり,対怪獣 兵器を開発して立ち 向かって欲しい物だ.

<役者陣>
 冒頭に主人公の母親役で,レオス・カラックスの映画で有名になったジュリエット・ビノ シュが出演.個人的にはお気に入りの女優なのだが,何故この映画に出 ているのか…?結構激しいフレンチ・キスを見せてくれるが,もうちょっと若い時に見たかった… 
 米国製映画では常連の渡辺謙演じる芹沢猪四郎博士(!) も一応最初から最後迄出演しているが,あまり役に立っていない.まあ,ただ日本の立場寄りの発言はし てくれる.次回作では是非,眼帯を付けて出演して欲しい所だ.

<まとめ>
 映像的な迫力はあるが,脚本が今一.次回作に期待!  【劇場視聴】

(以上,2014 年8月17日)
★★☆
ゴジラ第28作ゴジ ラ -ファイナルウォーズ-  2004年
28
北村龍平監督作品。
今作で一旦終了となるゴジラシリーズ、又 10年後に新しい魅力で登場す る事を信じて。
未だ見て無いですが、評判を聞くと(賛否両論ですが)正月にでも見に行ってもいいかな、とも思います。

追記…見ました(と言ってもPCで)ので感想をば。
 冒頭、海底軍艦轟天号とゴジラの戦いから始まるが、役者の大げさな演技が鼻についてしょうがない… この戦いでゴジラは氷に閉じこめられる。月日は流 れ…地球各地に怪獣が出没する様になる。それを止めたのがX星人と名乗る異星人。彼らは「地球に妖星ゴラスが迫っており、このままでは滅亡する。助ける為 にやって来た。我々は怪獣の攻撃を止めてあげたのだから、味方ですよ」と言うが、実はゴラスは実在せず、怪獣もX星人が操っていたのであり、彼らは地球人 を家畜とする為に来襲したのであった…

 過去の特撮作品をストーリーの関連も無く思慮分別無く使う辺り、マニアが思いついたパロディのネタを本当に映画にしちゃった!?って感じがする。更に弾 止めCGやカンフーアクションはマトリックス、X星人の円盤の出力炉に突入する配管内デットヒートはスターウォーズのデススターII突入シーン、松岡くん が超能力に目覚めるシーンはスーパーサイヤ人化と…とにかく、すべてがどこかで見たようなパロディてんこ盛りです… 多分監督がやりたかったんだろうな あ。そうか、これはパロディ映画だったのかな?それなら判るが。冒頭でゴジラ50年と言う事で円谷英二氏に捧ぐ、と言うテロップが出ますがふざけんな!っ て感じ (--; 東宝作品のパ ロディはオマージュと受け取れるのでともかく、マトリックスはただのおふざけ、東宝特撮ファンは怒りますよ。一般のお客さんも「変な映画やな あ…(まあ、キャシャーンの方が凄いですけどね)と思うでしょう。
その他、X星人役の人のキレぶりと、怪獣が沢山出てくるのは嬉しいですね。特にガイガンがカッコ良かったなあ。新怪獣も最後アレに変身しちゃうのにはビッ クリ。と言う事で、一応最後まで飽きずに見れましたが、ちょっと呆れてしまいました。
ゴジラ映画中おふざけ度ではNO.1です。

★☆
ゴジラ第27作ゴジ ラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS 2003年
手塚昌明監督作品。
これだけ放送されなかったが、くろさわさん ちでも好評だった様なの で、レンタルで借りて来ました。
ゴジラが自分の分身とも言える機竜を倒すために東京に上陸。機竜を海に帰す様メッセージを伝えに来る小美人とモスラ。
そのメッセージに悩む機竜整備担当の若者が今回の主人公です。
テーマは「生命は自然とともにある」。最後には機竜とゴジラは日本海溝に深く沈んで行く。
なかなか良かったです。
機竜から主人公へのメッセージにはちょっと感動してしまいました。
しかし、エンディング後のシーンは…人間の煩悩は尽きないと言う事かな?

モスラに出演していた科学者の人が出演していて、丘に上に着陸するシーンや、生まれたモスラの幼虫が双子だったり、モスラがゴジラの尻尾に噛み付くシーン はオールドファンならニンマリ。
国会議事堂が破壊されるシーン等のミニチュアは結構良かったです。
やはりオールド特撮ファンとしては、CGなんかより精密なミニチュアを見ると嬉しくなるのであります。そしてモスラはやはり幼虫の方が強いのであります。
★★★☆
ゴジラ第26作ゴジ ラ×メカゴジラ 2002年
26
手塚昌明監督作品。
冒頭、初代ゴジラ、モスラ、サンダ対ガイラ のシーンが挿入されて対特殊 生物自衛隊の成り立ちやメカゴジラの神経細胞をゴジラの骨髄から取った説明が入る。オールドファンには嬉しいし、水野久美さんも出ているし懐かしいけれ ど、どんなもんですかねえ。ちょっと説明がくどいかな?
今回の主人公は釈由美子ですな。
あと、メカゴジラはあの飛ぶシーンもカッコイイんだから、その設定は活かして貰いたかったな。光線が派手なのは嬉しかったけど。
特撮では精密に作ったビルの破壊シーンが昔のミニチュアワークを彷彿とさせていました。
★★★☆
ゴジラ第25作ゴジ ラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 2001年
25
平成ガメラの金子修介監督作品。
最初出てきた4つ足の怪獣がバラゴンだと気 がつくのにしばし間があり。 ちょっと(かなり?)ぬいぐるみがしょぼい。でも久しぶりに正統派の怪獣の格闘戦を見た気がしたし、セットも広くていいぞ!
 モスラの繭は懐かしかったけど、順番としては、卵→幼虫→繭→成虫でないかい?ギドラも日本の古代から伝わる聖獣になってたし… そうだっけ?しがらみ が 無い方が作りやすいだろうけど、昔からのファンとしては違和感があるなあ。それとモスラが倒されて、そのあとのオーラ(りん粉?)がギドラに乗り移って復 活するんだがここは無理があるし、合体した後の画はなんですか?
 あと、昔はゴジラも最後迄とどめを刺さなかったんだけど、今回はバラゴンもモスラも皆殺されてしまう。いや〜殺伐とした世の中になりましたなあ。 (^^; 情操教育上良く無いんじゃ…
 天本英世さんも出演されてます。素晴らしい演技(地?)です。
 CGで自衛隊の船が出てくるが、これがちゃちい…TVで見てそう思ったから、劇場のスクリーンじゃ尚更でしょ。東宝の大プールが無くなったから、今後は こんなCGの船を見せられるのか?

★★★☆
ゴジラ第24作ゴジ ラ×メガギラス G消滅作戦 2000年
03
手塚昌明監督作品。
卵が溝に捨てられて繁殖するくだりは良いと 思うが、なんかこれってガメ ラみたいな雰囲気だよなあ… なかなか面白かったですが、 人間が簡単に死んじゃったりする描写がちょっと気になった。人間の無力さを表す為なのか…)そこがゴジラシリーズにはちょっと合わないかな

★★★☆
ゴジラ第23作ゴジ ラ2000−ミレニアム− 1999年
23
大河原孝夫監督作品、
なんだ、あのCGの円盤?つまらん!これは 駄作だと思う…
★★
ゴジラ第22作 ゴジラVSデストロイア 1995年
22
大河原孝夫監督作品、
期待しないで見たが結構良かった。伊福部昭 さんの音楽があるとやはり締 まるね。ゴジラジュニアも登場。こちらの方がクラシックなゴジラスタイルで親しみが わきます。ラストのゴジラの死に方や、台詞も初代ゴジラを意識した物で、ちょっと考えさせられるのが良いと思います。デストロイアの存在だけが余計だった かも…
★★★☆
ゴジラ第21作ゴジ ラVSスペースゴジラ 1994年
21
う〜ん、今一。新モゲラ… ★★
ゴジラ第20作 ゴジラVSメカゴジラ 1993年
20
大河原孝夫監督作品、
う〜ん、今一。ベビーゴジラ…
★★
ゴジラ第19作  ゴジラVSモスラ 1992年
19
大河原孝夫監督作品、
前見た時、これもいまいちだったよなあ…
モスラがまるでぬいぐるみみたいなんだもん。バトラも…
冒頭のレイダースのまんまパクリも恥ずかしくて見てられない。パロディにもなってないし。
★★
ゴジラ第18作  ゴジラVSキングギドラ 1991年
18
前見た時、これはいまいちだったよなあ…  いきなりつまらない映画に なった。この映画で「大森一樹(監督)あかんな…」と思った。
やっぱりギドラの首の動きの操演がなってないよ。
あと、ターミネーターのパクリがあるそうです。
★★
ゴジラ第17作  ゴジラVSビオランテ 1989年
17
ここまでは劇場で見た記憶があります。監督 は確か大森一樹氏。死んだ娘の細胞をバラに移植し、更にG細胞 と合体させた為に生まれた怪 獣ビオランテ。再見する気力も無いので、今回は見ていませんが、それなりにまともだった様な…?でもビオランテは触手しか動かないので、怪獣バトルは物足 りなかった記憶があります。
★★★
ゴジラ第16作  ゴジラ('84) 1984年
16
 前作から9年。この映画が作成された背景 には、当時のゴ ジラブームの盛り上がりが あっ た。劇場でのリバイバル上映会の満員の盛況、更にその引き金となったのはビデオデッキとレンタルビデオの普及で過去の東宝特撮作品が再評価された事であろ う。私自身も当時大学生でビデオデッキもバイトして買える位の値段になり、過去の名作を一晩千円程度で仲間とお金を出し合ってレンタルして徹夜でダビング なんぞしたものです。ちなみにこの年はあの「さよならジュピター」も公開されました。
 映画は第一作風の真面目な作りだが、監督の力量か余り面白い物では無い。核によって核で生まれたゴジラを倒す?ジレンマやメッセージも込められており 好 感は持てるのだが、それと映画の出来は別問題。東宝シンデレラの沢口靖子さんのデビュー作でもありますね、確か。結構セリフ棒読みでしたが (^^;
 追記・・久しぶりに見たら、結構印象が良かった。俳優陣が豪華だし、 ドラマ部分の作りも好感が持てる。庵野さんには逆にこういう重みのある本格的な映画は作れないよなぁ。。
★★★☆
ゴジラ第15作  メカゴジラの逆襲  1975年
15
さすが本多猪四郎監督らしいドラマ仕立て。
学会から追放された真船博士が復讐のためと自分の研究を進める為に、チタノザウルスを操りMGの復活に協力する。博士の娘の桂はその犠牲となりサイボーグ 化されMGの起動装置を組み込まれてしまう… 特撮シーンはぬるいですがドラマ部分はしっかりしています。
しかし前作の続編なのに平田昭彦さん今回はマッドサイエンティスト役ですが、違う人を使った方が良かったんじゃ無いか?第三惑星人の首領がまた同じ人なの はクローンなのか?
この頃になると、中学生と言う事で、段々ゴジラも見に行かなくなっていた記憶がありますね。この後も数年チャンピオン祭りでゴジラ映画はリバイバル上映さ れたと思いますが、新作は10年間作られない事になり、第一次ゴジラ映画の最後の作品となりました。
★★★☆
ゴジラ第14作  ゴジラ対メカゴジラ 1974年
14
前半のドラマシーンは今見ると予想以上に良 く出来ているなあ。意外。で もそこに登場するゴジラ(MG)のぬいぐるみ、今見るともうちょっとなんとかならんか(^^; シリアスなストーリーなのにいきなりお子ちゃま向けの造詣 のゴジラがなあ。でも、全体的にはなかなか良く出来た映画です。
メカゴジラ、メチャ強えー!と子供の時、思いましたです、ハイ。(^^; 光線と煙で良く見えません。

しかし、見ていると色々と疑問が…
ゴジラ、いきなり工場から出てくるんじゃ無い!
島の老人がゴジラが日本に上陸して破壊しているのを見て「行けゴジラ、ヤマトンチューを皆殺しにしろ!」とか言うの、まずくないか?(^^;
シーサーの眠りを覚ます歌は何でムード歌謡調なのか…?
う〜む。
★★★
ゴジラ第13作  ゴジラ対メガロ 1973年
13
地底に住むムー帝国人が、核実験の為に国を 破壊された事を恨み、守護神 メガロで地上の破壊を目論む。
メガロがキングギドラの様な光線を出す為か、街の破壊シーンはキングギドラの使い回しですな、殆ど。ストーリー的にも見る物が無し… ちなみにこの頃テレ ビで放映されていた流星人間ゾーンに、ジェットジャガーとゴジラがゲストで出演した事があります。
この映画が上映された頃、小学生(10歳、小学4年生頃)だったので、良く近くの東宝の映画館に行ってチャンピオンまつりで映画を見ました。あの頃は上映 前に結構並んでましたね え。その映画館も今は有りませんが…
★★
ゴジラ第12作  地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン 1972年  
12
キャスティングや演出のノリが当時の世相を 写しており見ていると懐かし い。しかし、敵の宇宙人の正体があの害虫だったと言うのは凄いなあ… 生きたまんま使ってるし。食事中に見るのは止めましょう(^^; 彼らの住む星は公 害で滅亡し、地球も同じ道を辿っている、そして生き残ったのが彼らだったと言うのもコミック調な中にも考えさせられる部分である。特撮部分は過去の使い回 し部分とそれ以外の落差が大きいですなあ。ゴジラ、完全に人間の味方です。が〜んばれ、がんばれ、ぼ〜くらのゴジラ!(^^; 
★★★
ゴジラ第11作  ゴジラ対ヘドラ 1971年
11
ゴジラシリーズの異色作。
余りにも有名な主題歌「太陽をかえせ」。’71年当時のサイケな雰囲気のダンスと一緒に歌われるこの歌は当時の公害問題について考えさせられる。映画の内 容もヘドロから生まれた怪物が成長して人間を襲う。敵が普通の怪獣じゃ無くてヘドロの怪物で気持ち悪いし、ゴジラがヘドラに手を突っ込んで目玉を取り出し たりと、子供の頃はさぞかし見た後の後味が悪かっただろう(当時8歳)(^^; 特撮的にも建築中のビルをヘドラがすり抜けて行くと、鉄骨がくずれるシー ンが秀逸。
円谷英二氏が69年に亡くなり、ゴジラ作品のイメージも変わりましたが、特撮的にも雰囲気がかなり変わりました。円谷特撮が余り描いていなかった、リアル さ、気持ち悪さ?にトライした意欲作と言えるでしょう。ゴジラ映画中社会派の最右翼です。

  「太陽をかえせ」
  水銀 コバルト カドミウム  鉛 硫酸 オキシダン
  シアン マンガン バナジウム  クロム カリウム ストロンチュウム
  汚れちまった海 汚れちまった空  生きもの皆 いなくなって
  野も 山も 黙っちまった  地球の上に 誰も
  誰もいなけりゃ 泣くこともできない  かえせ かえせ かえせ かえせ
  みどりを 青空を かえせ  かえせ かえせ かえせ
  青い海を かえせ かえせ かえせ  かえせ かえせ かえせ
  命を 太陽を かえせ かえせ

★★★★
ゴジラ第10作 ゴ ジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 1969年
ここらへんの映画からリアルタイムで見た記 憶が有ります。
天本英世さんが良い味の演技をしている。当時の世相を見るには良い映画かなあ…
映画の内容は天本さん扮する発明家と子供の暮らしに銀行ギャングの闖入者が絡み、主人公の少年が怪獣島で活躍、成長する話なので子供向け指向が強くなって います。
特撮シーンも「ゴジラの息子」や「南海の大決闘」あたりからの使いまわしが多く、同年は「サンダ対ガイラ」や「日本海大海戦」等東宝特撮映画のピークと言 える作品が撮影され、円谷監督も亡くなった中、この作品は余り力を入れられなかった感は有ります。
それでも上記2作品に比べ子供の頃に記憶としては残っているので、子供向けと言う狙いは当たったのでしょうね。
この後の作品で「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣 (1970)」って言う作品もありましたがこの時期南海の島を舞台にした作品が多いのは ミニチュアが少なくて良いと言う低額予算ゆえでしょうか?
★★★
ゴジラ第9作  怪獣総進撃 1968年
怪獣島で管理されていた怪獣達が突如世界各 地で暴れ出した。それはキラ アク星人の陰謀であった。ムーンライトSY3号との対決!怪獣が沢山出てきます。まあまあ面白いですが、同傾向の作品である「怪獣大戦争」に比べると、や はりX星人のキャラクターの強さとキングギドラの出ていない分地味かも。
★★★
ゴジラ第8作  怪獣島の決戦 ゴジラの息子 1967年
 この辺りは当時4歳なので、未だリアルタ イムで見には行ってないかも しれませんね。見た記憶はあるので、チャンピオン祭りかもしれません。久々に見直したのですが、特撮が丁寧ですし、ストーリーもミニラが出てくる割には子 供に媚びている訳でも無く、大人でも見れる内容だと思います。キャストも東宝特撮陣総出演と言った感じですね。特撮のメインはカマキラスとの戦闘ですが、 カマキラスの造形が良く出来ているし、沢山出てくるので良い感じ。構図も引きで怪獣と人間を合成しているカットが多くて酔い感じです。ミニラの仕草が可愛 いので、大人でも愛らしく思えますが、見ていると、ちあきみのるさんを想像してしまいます。(^^; この映画の見所はキャスト陣・ミニラ・カマキラスで しょうか。エンディングもしんみりして結構好きです。 ★★★☆
ゴジラ第7作  ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 1966年
ここらへんの作品から南海の孤島を舞台にす るシリーズが続く訳ですが、 この作品、改めてみると結構丁寧に作ってありますね。
★★★☆
ゴジラ第6作  怪獣大戦争 1965年
06
木星の新惑星X星に探査に向かうP1号。そ の星を支配するX星人に「出 没する怪獣(キングギドラ)を撃退する為にゴジラとラドンを貸してくれ」と依頼されるが、それは地球征服を企む罠であった…
とにかくこのX星人のキャラクターが秀逸。土屋嘉男演じるX星人の統制官のいかにも異星人と言う演技が素晴らしい。あと水野久美さん扮するX星人の女性が 色っぽいですなあ(^^; X星人の円盤やゴジラとラドンを捕獲する特撮シーンも良く出来ています。娯楽作として良く出来ています。
尚、このX星人、最新作でも主役として登場しているらしい。やはり未来に向かって脱出していたのでしょうか…?
★★★★☆
ゴジラ第5作  三大怪獣 地球最大の決戦 1964年
キングギドラ初登場。強いッス… 
★★★★☆
ゴジラ第4作  モスラ対ゴジラ 1964年
ゴジラ、モスラ初顔合わせ。まだまだゴジラ は悪役、と言うか本能のまま に行動する動物で、人間の事なんか知ったこっちゃ無いと言うスタンス。親の敵を討つモスラの幼虫がけなげです。 ★★★★☆
ゴジラ第3作  キングコング対ゴジラ 1962年
三作目でいきなり方向転換のエンターテイメ ント路線になったのは何故で すかね…?軽妙なストーリー進行と怪獣プロレスのテンポの良さで、目を離させない良作です。ゴジラ第一作とは対極の存在として満点です!
★★★★★
ゴジラ第2作  ゴジラの逆襲 1955年
昔ビデオで見た時に、ドラマの盛り上がりが 無くてつまらなかった記憶が あります。
訂正;改めてみると,ラストのゴジラを氷山に閉じ込める作戦のシーン等,特撮的には結構見所がありますね.+1点にしました.
★★★★☆
ゴジラ第1作  ゴジラ 1954年
この作品があったればこそ、50年も続いた 訳で。私ゃ最近のCGに頼っ たSFXなんぞ全然感動しませんが、50年前のこの作品の迫力の方が遙かに上だと思います。
★★★★★
番外編;怪獣王ゴジ ラ
27
ゴジラの海外後悔版で、外人記者(レイモン ド・バー)がたまたま立ち 寄った日本での回想を語る構成になっている。この記者が出演するシーンとオリジナルを上手く繋いでいるんだ けどオリジナルを知っていると滑稽。やはり違和感が… ラスト、志村喬さんのせりふ「ゴジラがこの一匹とは思えない… 水爆実験が続く限り、第二、第三の ゴジラが現れるに違いない…(確 かこんな台詞)」がカットされているのを始め、原水爆に批判的な部分がカットされているのは残念。珍品度は高い。 ★★
番外編 モスラ
MTR
ゴジラVSモスラのひどさを見て、オリジナ ルのモスラを見たくなり DVDで借りて来た。南海の孤島に遭難した船員が無事帰還した。その島は原水爆実験で汚染されているはずなのだが赤い液体を飲み住民に助けられたと言う。 そして小美人の存在… ジェリー伊藤扮する悪徳興行師とフランキー堺や志村喬とのやりとりが面白い。さらわれた小美人を助ける為、モスラの幼虫が誕生、街 を破壊し東京タワーに取り付き成虫になり飛び立つ部分のミニチュワワークは出色の出来である。他の作品のように怪獣が暴れて壊すのでは無いので丁寧に作り 込んであるのと、ミニチュアのサイズが大きいのだと思う。確か幼虫のアップの頭部は人間が立って中に入れるサイズだったと記憶している。
最近の作品は飛ばし見だが、こんな古い作品の方が何回も見直す気にさせるのはシナリオがしっかりしているのと、丁寧な作り故でしょうか。
★★★★★