学研 電子ブ
ロック EX-181
去年の今頃も電子ボードをオークションで購入したのですが、偶然にも今年もゲットしてしまいました。今回は後期のEXシリーズの最上位機種、EX-
181です。この機種は現在学研より復刻版として出ているのと同じ仕様の当時のEX-150に、シンセサイザーパーツを追加したセットで回路数もEX-
150の150回路+シ
ンセサイザーを使った31回路の合計181回路となっています。正直EXシリーズの頃は私も中学〜高校生位でしたので、他にも趣味が出来て電子玩具には余
り興味が無くなっていたので、思い入れは殆ど有りません。ですが、今回オークションで出物が出ていたので、つい購入してしまいました。ちなみにこのEXシ
リーズ、電子ブロックのシリーズ
としては、最大のヒットシリーズとなったらしいです。

外箱と中身。お婆さんが片づけていたのだろうか…?発砲スチロールはかなりボロボロ。
今回購入した物はオークションの説明では箱がボロボロとの事、確かに到着した物を見ると20年程度の年月の経過を感じます。余談ですが箱の横にマジック
で”エレクトロ
ニクス”と書いてあるのは、家の人が整理するのに書いた感じがしてなかなか微笑ましいです。(^^; 中身ですが、電池フタの部分が欠けてロックされない
のと、小物部品でジュラコン等が無い様ですが、ブロック類は欠品無しです。*この割れの部分ですG、無理矢理はめ込もうとしたら欠けてしまいました。(-
-; プラスチックが結構脆くなっている様です。その後瞬間接着剤で補修はしましたが…
この機種、デザインは当時流行したBCLラジオ(クーガーとか、スカイセンサー等)を模倣した様なデザインで、ICアンプやメーター、バリコン、
Cds、電池ケース等がハウジングユニットにコンパクトに収まっていてなかなか格好良いです。ブロックは前作のSTシリーズと同じ様に配線パターンもブ
ロックに収納した物になっており、回路の組立は容易になっています。ICアンプ部は本体から分離出来る様になっています。ただ、分離して交換出来る様な別
のユニットが設定されている訳でも無いので、分離出来る事に意味は無い気がしますが…(開発時は別のユニットを入れれる構想があったのでしょうか?) ち
なみにこの部分は大人の科学の復刻版では固定式になってしまってます。

割れていた電池フタ周辺。回路図は何故かEX-100のも有り。基本的にはEX-150に31回路追加した物になってい
る。
電源はSTシリーズ迄は006P-9Vの角形電池だったのですが、このシリーズからは単三を4本使う様になっています。まあ、より一般的な物への変更で
しょうか?ただシンセサイザーユニットは別電源として006Pを使用する様になっています。
梱包に入っている部品としてははシリーズでお馴染みのマイク、クリスタルイヤホン、リード線等。ブロックで目新しいのはシンセサイザーユニット。パネル
上のスイッチの組み合わせを変える事で色々な音が出る様になっています。試しに「カエルの声」の回路を組んでみましたが、なかなかリアルな鳴き声でした。
(^^; それと可変抵抗がプリントされたベークライト板です。これをテスター棒で撫でる事で音程を変える様になっている模様。

シンセサイザーユニット。スペースは回路部分の半分程度を占める。
実は最初組んでみた時は音が出ませんでした。どこか壊れてるかな?と思いましたが、ブロック間の接触不良だった様で、ブロックをグリグリしていたら音が
出る様になりました。で、良く見るとブロックの端子部分はメッキしてあるんですけど、流石に古いので汚れたり酸化して接触不良になっている様です。アル
コールで拭いて綺麗にしましたけど。
SRシリーズに比べると回路を組むのが簡単になっているので、余り実験をしている気分にはなりませんが、商品としての完成度としてはピークだったのか
な、と思います。