PC用の書き込みDVDドライブを購入しました。最近急激に書き込み型DVDドライブの値段が安くなっており、内蔵型の安いタイプならコンボドライブと殆ど変わらない値段迄下がって来たので、コンポドライブを売って何を買うか検討して来ました。当初は内蔵型を考えていましたが、外付けの方がノートPCでも使えると考え、オークションでIOデータの
DVR-iEUN4Pと言う型番のUSB2.0対応外付け型のDVD+RW/Rドライブを購入しました。中身のドライブはNEC
ND-1100Aで+RWが2.4倍、+Rが4倍。オーサリングソフトはneoDVD4.0が付属。他にライティングソフトのB’sレコーダー5.0が付属しています。neoDVDはDVD+VRに対応し、キャプチャボードから直接DVDに書き込みが可能との事。
<到着>
PCとのインターフェースはIEEE1394のミニと標準?端子、それとiCONEECTと言うIO-DATA仕様のコネクタが付いています。それとこのコネクタに繋ぐUSB2.0のケーブルが添付しています。ドライブの作動自体はトレイのローディング音が多少五月蠅いですが動作は問題無くしっかりしている感じです。
さて最初に以前ALL IN WONDERで録画した6GB程度のファイルをDVDビデオ形式に再エンコードして書き込もうとした所出来ませんでした。調べて見るとneoDVD4.0では4GB以上のファイルが扱えないとの事だったのでメーカーの長瀬産業のHPでneoDVD4.0を4.1にバージョンアップしました。*その後neoDVD5.0へUPDATEし、更に
PLUGINソフトであるTRANSRECORDERをインストールしています。尚neoDVD5.0ではドルビーデジタルAC-3の音声記録に対応しており、録画可能時間が伸びています。
さて、準備も出来た所で、早速やりたかった
「テープからDVDへのダビング」をしてみる事にしました。このテープからDVDへのダビングと言うのはDVDレコーダーの購入目的として一般的に上位に来る様ですが、VHSは今後もデッキは無くならないと思うので私としてはVHSの場合は余りDVDにダビングする必要性は感じません。大体DVDにダビングしても元のテープより画質が悪くなるし、DVD−Rディスク自体の耐久性だって怪しい物ですから、ダビングしてもホントに大切なテープは捨てられないと思います。しかし、私は以前βで録画したテープを未だ持っており再生環境が無くなりつつあるので、再放送やパッケージビデオが有る素材はともかく当時のテレビ番組等で取って置きたい物が多少有るんですよね… 今更VHSにダビングする気にもならず、デジタル機器へのダビングが急務な訳です。
<操作方法>
まずビデオ出力をALL IN WONDERの入力に接続します。尚ALL IN WONDERはWDMドライバ準拠のキャプチャユニットなのですがTRANSRECORDERを起動すると「TV用アプリケーションが見つかりません」と言うダイアログがいつも出ます。neoDVDの方では問題なく映りますので是非対応をお願いしたい所です。
TRANSRECORDERはneoDVDのプラグインソフト(オートパイロット設定を行う)です(写真1)。iEPGを起動して留守録設定をしたり、ダビング指定を行ってダビングを実行出来ます。今回はまず、TRANSRECORDERのダビングモードを起動し、入力、録画時間、番組タイトル、出力等を指定します。ぴったりモードはあらかじめ録画時間を指定しておくとCD-RやDVDの容量になるべくぴったりに解像度を設定してくれるモードです。試してみるとnoeDVDで指定出来る高中低の指定の他に各々中間の解像度レートを選択するだけで、余り解像度の選択幅は広くは無いです。ぴったりとは言っても、結構容量が余ってしまうのは不満です。それと直接DVDへの書き込みも可能です。ここで入力した番組名がタイトルになります。自動チャプターは6個まで指定出来て、指定した時間を等分に区切ってチャプターが入ります。
neoDVDのDVDメニュー画面です(写真2)。先ほど入力した番組名が上のタイトルになります。中央の「ライブビデオキャプチャ」をクリックすると、キャプチャーの画面になります(写真3)。ビデオソースとオーディオソースを選んで、「ディスク作成」を押せばDVD作成を開始します。PLUGマークで入力切り替え、TVマークでCHを切り替え出来ます。neoDVDだけでもこの手順を手動で行えばでDVD作成やTV録画が出来ますが、TRANSRECORDERを使用するとここらへんを自動的に進行してくれます。予約録画や自動チャプターやぴったり録画も可能になります。メニューのタイトルは後から修正が出来ます。
こうやって複数の番組を追加してゆく事が可能です。作成後HDDからDVDに、B’SレコーダーでコピーしてDVDの完成です。編集モードですが、後から編集モードでチャプター追加も出来ますが再エンコードになります。前後を切りつめる事は出来ますが、CMカットの様に途中をカットする事は出来ないのは不満です。このソフトだけでCMをカットしたい場合は、後からカットするのでは無く、録画時にCM毎に新規キャプチャを追加して行く事で可能になります。
画質は高、中、低と3段階選択出来、それぞれ録画時間は1時間半、3時間、4時間半程度となります。VBRですが個人的には高モードならテレビで見ても画質はそんなに問題無いですが、それ以下はちょっと辛い感じです。特に低モードはブロックノイズが多くて大画面のTVでは使用に耐えないと思います。PC等で小さい画面で見るならブロックノイズは目立たないですが… 以前パナソニックのDVDレコーダーで4時間モードで録画した物はそれなりにTVで視聴に耐える物だった事を考えると、残念ながら長時間モードでの画質はかなり落ちると思われます。尚、作成したディスクはウチにある2台のDVDプレイヤー(パイオニアDV-S646Aと、中国製の物)で視聴が可能でした。
その他の使用ですが、B'S RECORDER5.0を使用してデジカメの画像のバックアップを取りました。最初B'S CLIPを使用したのですが異常が発生しPCがハングアップする等の問題があった事と、価格COMの掲示板等を見ると余り評判が良くなかったので使用を中止しました。個人的にも以前CD−Rにパケットライトで記録して、後で読めなくなった物が何枚かあるので余りパケットライトは信用していません。(--;
<感想〜作成してみて>
ウチのPCのスペック(ATHLON1.2G(1.3Gで使用)+ALL IN WONDER)でも駒落ち等無く録画する事は出来ましたが、録画途中でPCがハングしたりする事もあったので、ディスクへの直接録画じゃ無くて、一度PCに録画して後でまとめてDVDにコピーするのが良い様です。やはり安定性では家電のDVDレコーダーにはかないませんね… それとこのソフト、録画中にボタン等の表示が消えてしまうので(カーソルでなぞると出てくるが)完成度と言う点でいまいちな気が。
と言う訳でPCでのDVD作成も可能なんですけど、特にPCの記録媒体としてDVDを使う必要が無いのなら、DVD+HDDレコーダーに投資した方が良いと思われますです、ハイ。(^^;
それとこういう用途にはDVD+VRフォーマットは便利ですね。家庭用DVDプレイヤーとの再生互換を保った上で、メニュー作成や追記の自由度が高く、ファイナライズが不要などPCでのDVD作成には向いている形式だと思います。メディアは今回DVD+RWの2.4倍速の物が安く入手出来たのでそれを使用しましたが、HDDで編集してから最後にコピーするのであればDVD+Rでも問題無いと思います。ただ最初の1枚は要領が判らずやり直す事が多いのでRWの方がいいと思いますが。