MINOLTA DiMAGE 7(UG)



 オークションで安く出ていたので、同機種を購入。残念ながらEVFのゴムのアイカップが取れてしまった中古で1.5万円。
 この機種はミノルタがデジカメに本格参入したモデルで、数年前の新聞紙上で一面を使い大々的に広告していたのが印象に残っている。その広告を見た私の感 想は「カッコイイ…」とちょっと感激した(^^; 掲載された画像は本体をレンズ右側から写した物で、このデジカメはこの角度で撮るとメカっぽくて非常に カッコ良いと思う。大きなレンズが主でスイッチやファインダーがくっついた感じでレンズのボリューム感がある。当時としてはずば抜けたスペックだった事も あり、ハッキリ言って欲しいと思った。7と言うネーミングもどこかウルトラセブンの地球防衛軍の成田亨デザインのメカのシャープさを連想させる所もあり、 良いなあと思った。しかし定価16万円もしたので当然買えなかった。

 発売後はデザインに関しての酷評と特に電池持ちが悪い評判が多かった。確かにレンズユニットはカッコ良いのだが、その下の電池収納部のとってつけ た様なデザインと、ごく普通なグリップ部のデザインがアンバランスな印象を受ける。正面から見ると普通のカメラのレンズより右側を取っ払った様にも見えて バランスが悪いかもしれない。基本的なデザインコンセプトはその後のDIMAGE Z1にも継承されており、私はこのデジカメも保有しているのだが、こち らもデザインの評判は余り良くない様で… 私ゃセンスが悪いせいかそんなに気にはならないんですけどねえ。(^^;

 機能としては非常に豊富。特に広角側28ミリから200ミリの手動7倍ズームはこの機種ならでは。比較的大型の2/3インチCCD・500万画素CCD により広角時の細部描写もクリアする。一方電池持ちについてはちょっと心配なところ。まあ、ともあれ当時16万円した憧れの高級デジカメだったので、到着 が楽しみです。

<到着>

レンズフード付き。高倍率ズームの為最大望遠側はレンズがかな り長く伸びます。ズームは手動で思った位置に止められます。

前のユーザーが使っていたハクバのMCフィルター 付き。ストロボはZ1と同じ手動ポップアップ式。慣れると便利です。

この横から見た図が一番カッコ良いと思います。下 部に電池が入ります。アップグレード済み の印としてUGのシールが貼ってあります。

こちらはCFカードスロット。作りは余り良く無い です。右は可変EVF電子ファインダー。右側に接眼を感知して自動的にEVFをONにするセンサーがある

下と上から見るとこんな感じ。レンズユニットのボ リュームが大きい事が判ります。

 到着したので、早速いじり倒そう…と思い、他のデジカメで使っていたパナのメタハイ2400(他機種で使用中を外して)を入れてみたら、1分位でいきな り電池切れ。しょうがなく充 電しながらおあずけ状態でこれを書いています。(^^; しかし、液晶を付けていると本当に電池の持ちが良くない様で、過去の経験から単三4本使用のデジ カメは全て実用的な電池持ちだったのですが、この機種はちょっと危ないかも。ACアダプターが欲しい所だナア…  当初危惧した通り、電池に関してはこのカメラを使う上でのネックになりそうです。電池持ちが悪いと結局気を使ってしまい余り使えなくなってしまうので、 デジカメ選択上、最も重視しているので気にな る所です。

 ざっと取り説を見た感じでは非常に機能が豊富ですが、直接その機能を操作出来るスイッチ類が多くて操作性は良さそうです。外観はメカっぽくて男のデジカ メ!って感じで気に入りました(^^; 惜しいのはやはり取れてしまったファインダーのゴムキャップですね。修理に出すと高そうなので、ここだけ部品で 売ってくれないかなあ。部品代だったら高くても300円位だと思うんだけど。※ ヨドバシカメラで注文してみましたが、メーカーの方から部品だけでは売れないと 返事があったそうで買う事が出来ませんでした。修理扱いになり4千円位掛かるそうです。こんなゴム部品を付けるだけで4千円なんて高過ぎです。

 初代7ではAFの応答性が悪い等の問題があり、その後7iと言う機種が出て改善されたのですが、初代についてもファームウェア・バージョ ンアップが有料 でされてバージョンアップ後の機体については7UGと呼ばれている様です。今回入手したのはこの7UGになります。サイズ的にはDIMAGE Z1を一回り程大きくした感じになります。この機種にも、前回Z1用にレザー・グリップ等を購入した店からボディ・スーツが出ているので、買おうかなと 思っています。('05.1.25ここまで)

 少し触ってみた感想を。
 電池を充電して使い始めたが、今度は1分で切れる事は無い。EVFの横に接眼センサーが付いており、目を近づけるとEVFに画像が映る。ネット情報によ るとこの機能+液晶を常時オフにする事で電池消費を極力抑える設定にしている人が多い様だ。機能の切り替えは基本的にダイヤルで設定したいモードを選択 し、ダイヤル中心のボタンを押しながらグリップ上部のジョグダイヤルを回して設定する。例えば露出補正はEVFに表示される輝度ヒストグラムを見ながら、 左手で側面下部のダイヤルをEVの位置でボタンを押し、右手でジョグダイヤルを回してヒストグラムの山が中央に来る様にセットすると言った具合。文字にす ると長いが、これが簡単に出来て便利に感じた。この手順でダイヤルにセットされた各機能の調整が可能だ。


画像サイズ、画質、PASMモード、連写、WB、ISO感度 (上)/彩度、露出等をダイヤルで選択後中央のボタンを押しつつ左のジョグダイヤルで調整する。
 室内で何枚か撮影してみたが、500万画素の解像感とホールドの良さによる手ブレの少なさが印象に残った。液晶を消す設定にしているので撮影後のアフ タービューが見れないのが不満ではあるが写真を撮る機能はやはり本格的!と感じた。あと特長的なのがフラッシュのチャージの早さ。普通フラッシュを使った 場合チャージに数秒待たされるのだが、この機種はそれが無い。連続してフラッシュを炊きながらシャッターが切れるのが不思議だが、なかなか快感(^^;  方眼グリッドも表示が可能なのは嬉しい。

 この機種の電池の持ちの悪さについてネットで調べてみたが、どうやら動作不可とするカットオフ電圧の設定が高く、容量的には半分位残っているのに電池が 無いと判断してしまうらしい。この状態で充電するとメモリ効果で電池寿命が劣化し易いと思われるので、ちょっと高級な充電器(放電と充電が一本毎に監視出 来る充電器)が必要かもしれない‥。('05.1.26ここまで)

 
撮れた画像の画質がやけに赤みがかっているなあと思っていたら、モードが夕焼けモードになってました(上右の画像、真ん中のマーク)。 (^^; 改めてPモードに変更して取り直したところ正常な色合いで、やはり300万画素に比べ解像感が高いですが柔らかい感じの画像で輪郭強調が少ない ので細かい所迄描かれている感じです。FX1等で猫を撮ると毛の描写がベタッと潰れるのですが毛の一本一本が細かく描かれていて潰れておらず気持ちが良い です。画素数もさることながら比較的大きめの画素サイズ(1/1.8inch CCD 330万画素機と同等)によるノイズの少なさ(によるノイズリダクションが少ない)が影響しているかと思います。レンズの良さもあるでしょうね。撮影もサ クサク撮れて気持ち良く、ここらへんは同社のディマージュZ1と同じ様な感じですね。カメラメーカーミノルタは撮影の気持ちよさも開発の評 価対象にしているんでしょうね。電 池の件で評判の高いスーパーチャージャーを注文しました。届くのが楽しみです。('05.1.28ここまで)



 
パナのメタハイ2400満充電に変えてから100枚位撮影しているが、未だ電池ゲージは下がっていない。EVFのみ使用であれば、電池に ついてはそんなに気にする必要も無さそうだ。ところでこの機種はズームが手動で素早く思った画角にセット出来る。沈胴式ズームの機種だと電源を入れてズー ムレンズが繰り出すまでの時間待たないといけないが、この機種はそれも無く起動も早い。フラッシュONでも早いのでこの点は手持ちのカシオのQV2機種と は雲泥の差… 同じ単三4本の機種なので、以前はカシオのデジカメはチャージが遅いのは単三電池を使っているからと思っていたがそうじゃ無いらしい。
 ズームが手動でセット出来るのも意志が即座に伝えられると言う点で気持ちが良い。先日ヨドバシの店頭でいじってみたキャノンの10倍ズーム機種は同じ様 にズーミングはレンズの周りのリングを回すんだけど、これは電動スイッチなので、素早く動かすとワンテンポ遅れてレンズが動くのでストレスを感じた。自分 の意志通りに動作出来る事が重要だと感じた次第。('05.1.29ここまで)


 D7 ですが、この機種はマクロやオークションの物撮り等の近接撮影が苦手な様です。元々マクロは望遠側でしか出来ないので、マクロ撮影時に画角をズーム で変える事が出来ないのが不便です。望遠側なので大きく写るんですが、引くとマクロじゃ無くなるし… 他のデジカメであれば全域マクロが可能なので画角も 自由に調整出来るのが普通ですからね。('05.2.6ここまで)

● まとめ
DiMAGE 7UG
良いところ…高い解像感、使いやすい操作性、早いストロボチャージ、レスポ ンスの良さ、手動ズーム、メタハイ2400なら普通の単三4本機種並に良く持つ。
悪いところ…マクロが使いづらい。暗所で時々ピントを外す所。