YAMAHA A-750


 ”音は出ますがジャンクです”と言うヤマハのアンプを千円で落札。以前売却したヤマハのアンプ "AX-900"が元気の良い音で実は売った事をちょっと後悔していたので、リベンジで購入してみた。ジャンクの症状としては、各種スイッチのガリ音、特にボリュームを0にした時にばかでかいガリ音が出る事があったとの事。また後ろの足の爪が折れていて、ガムテープで固定してあるため見栄えが悪いそうな。音はノイズ等なく普通に出るとの事で購入した。

<スペック>
100V、240W、50/60Hz。幅43cm強、奥行き36cm強、高さ約12cm、重量は約12.5kg
■定格出力:120W+120W(20Hz〜20kHz、0.005%、6Ω)
■入力:PHONO(MM/MC)、TUNER、DAD、AUX、TAPE1、TAPE2
■REC:PHONO、TUNER、DAD、AUX、TAPE1,2間のダビング
■A級ターボSWにより歪みが小さく、透明度が向上したA級動作となる
■トーンコントロールやラウドネスをパスしたDIRECTSW
デザイン的には当時のヤマハのフラッグシップA−1000の流れを汲んだ物で、全域Aクラス "CLASS-A TURBO"スイッチが装備されている。そのためボンネットには注意書きのシールが張ってありこうかかれている。”Aクラス動作時は非常に高温になりますので風通しを良くして下さい” このクラスにしてはボリュームのある電源回路と、大きなヒートシンクを使っている。



<到着>
ボリュームが何故かグラグラでナットがが緩んでいた。また説明通り後ろ足はガムテで押さえてある状況。とりあえずそのまま音を出す気にもならなかったので早速OPEN!多少ホコリが積もっていたが大した事は無い。掃除機でホコリを吸い取る。部品類もチェックするが素子類で壊れている所や危なそうなコンデンサーはとりあえず無し。早速前面パネルを取り外しつまみ類も合わせて中性洗剤で洗う。表の化粧パネルを外すとスイッチ類が見える様になるので、接点クリーナーを噴射しながらスイッチ、ボリューム類をクリーニング。ボリュームは取り付けナットが緩んでいただけで大した事は無かったが音を出すと最初左のスピーカーから音が出ず、ボリュームを回すとでかいガリ音と共に出る状況。バランスつまみとDIRECTスイッチのガリが大きそうだったのでそこを集中的にゴシゴシする。(^^; 勢い余ってクラスAターボスイッチにも接点復活剤を注入しようとスライドスイッチの穴を広げていたら、どうもロックする場所を壊してしまった様で、スイッチの切り替えが非常いしづらくなってしまった。なので、今は常時ONにしてあります。で、復活完了、ガリも無くなり正常に使える様になりました。折れていた足はエポキシで接着しました。その後時間を置いて電源を入れると右CHから最初音が出ず、ボリュームを上げてゆくといきなり音が出る事があったので、リレーを磨いて今のところOKとなる。

<感想>
クラスAをオンオフで切り替えてみるとクラスAの方が音の厚みがある様な気がしたが、自分で操作しているからそう思うのであって他人に切り替えて貰ってたらたぶん分からないだろう・・・(^^; アンプの発熱は確かに注意書きに書くだけあって、Aクラスにするとヒートシンクが半端じゃ無く熱くなります。パワートランジスタをさわってみるとAクラスにするとすぐに熱くなり始めます。このクラスにしては大きなヒートシンクが付いている理由が分かりました。Aクラス動作のアンプは高級だと言われるが、これは常に大電流を流す為放熱対策や電源部を強化せねばならず、結果的にコストが掛かる為。この機種もクラスの割には電源部や放熱部にコストが掛かっていそうだ。あと、電気代も掛かりそう(^^; 音の方は以前売ったAX−900には及ばないが結構元気な音では無いかな。Aクラスにすると多少クリアになるような気がしますが、正直余り違わないかも。それよりあの高温で半導体の劣化が進む事の方が心配な様な。とりあえずサラウンド・Rr用アンプとして使う予定です。