【スピーカー KENWOOD LS−9 / KENWOOD LS-9】

ヤフーオークションで”エッジ破れてます。ジャンクで”と言う事で100円でゲットしたスピーカー。

【出品者のコメント】非常に綺麗なのですけど、写真1のようにウーハーの部分に破れがあります。ウーハーの所だけ取り替えれば(ネジで簡単に外れます)まだまだ使えます。他のスピーカーは、綺麗です。1991年に購入しました。(当時は、2本で50、000円しました。)取り扱い説明書とケンウッドのサービス網が付いております。形式(防磁型3ウェイ 3スピーカーシステム)・エンクロージャー(バスレフ方式ブックシェルフタイプ)・スピーカーユニット(ウーハー190mmクロスダイニーマコーン型/ミッドレンジ80mmセミドーム型/トゥイーター16mmプラズマダイヤモンドドーム型)・公称インピーダンス(6Ω)・最大入力(100W)・定格入力(50W)・出力音圧レベル(90dB/W{1M})・再生周波数帯域(40Hz〜50,000Hz)・クロスオーバー周波数(1,000Hz,5,000Hz)・外形寸法(幅215mm/高さ382mm/奥行221mm)・正味重量(6.5kg/1台) 

【到着】
梱包は非常に丁寧にして貰っていて箱やネット等外観は非常に綺麗。コンパクトなサイズの3wayスピーカーでなかなか高級感有り。ウーハーのエッジは写真の状態より更に劣化が進み片方は全くエッジのゴムが無かった。これで音を鳴らしても低音は全く出ないだろう。

【分解&修理】
ウーハーユニットを外す。インナーヘックスネジ8本で外れた。フレームはアルミダイキャスト(薄いけど)、コーン紙はグラスウールで織った繊維を紙状にした様な材質。接着剤がうまく付くかちょっと不安になる。スコーカーの裏側にはウーハーの音圧の影響を避ける為もう一つ木の箱が付いている。吸音材の量は必要最小限。ネットワーク、線材、キャビネットの板厚等は値段なりだけど真面目に創ってある印象。コーン径が前回より大きめなので斜めになりやすく、ボイスコイルと接触する可能性が有るので注意が必要。

ウーハーエッジのゴムかすをシンナー、エタノール(の方がいいみたい)等を使い綺麗にする。次にセーム皮からエッジの切り出し。今回は径が大きめなので2枚張り合わせてドーナツ状のエッジを作成した。前回左右で厚みの違うセーム皮を使用してしまった為、接着後コーン紙を押した時に若干反力の強さが違うのが気になったので、今回は注意して同じ位の厚みになる所を選ぶ。その後クリアGでフレーム、コーン紙の順で接着し完成。この時コーン紙を押してみて引っかかり等が無い事を確認する。傾いて接着されるとボイスコイルと磁石が接触してノイズの原因となる。以上作業は3〜4時間位で完了。


【試聴】
3WAYらしい高低音のバランスのとれたクセの無い音。低音はさすがにSX−Vに負けるものの、アンプのトーンコンで低音増強してやれば合格点の音で鳴ってくれる。逆にSX−Vは中音域が弱くボーカルの迫力に欠ける所があるが、こちらは流石3WAYでボーカルも元気良く聴ける。
最近気が付いたのだが、ウーハーからひずみ音が出た事有り。コーン紙の一部を触ると直るのでボイスコイルとマグネットが接触している様だ。やはりエッジが全部無かったのでコーン紙に傾きが付いていた様だ。とりあえず最初付いていた逆さ向き方向にユニットを付け直して様子を見る事にする。今のところOK。。